キューポラのある街
ジュンが学校から帰ってきた。女子の自転車二人乗りのスタイルはこんなだったなー。このスタイル久しぶりに見たけどいいもんだね。今だったら捕まります けど・・・。「じゃーね!また明日。」ジュンの家は長屋だ。玄関のガラス戸を開けると直ぐ6畳間。この狭い空間で生活のほとんどが営まれている。居間兼寝室兼勉強部屋・・・・そして奥に小さい台所。これがジュンが住む長屋のすべてだ。ここで乳飲み子を含む親子6人が暮らしている。,母親は内職をしている。急に母の具合が悪くなった。そんな母を尻目に弟たちは呑気に隣の家でテレビを見ている。ジュンが弟たちを叱る。いつもまっすぐ前向きで気丈に生きるジュン・・・。親父(東野英治郎)は鋳物工場の職工。社長と職工たちがもめている。工場が大きい会社に吸収されて古参職工で頭が固く足が不自由な父親は真っ先にクビを切られてしう。工場の奥は社長宅の居間になっていて・・・小さな子供がウロウロしているのが見える・・・妻が子供たちを叱っている・・・零細企業の姿が垣間見える。よく描かれていると思う。昭和36年頃の日本は貧しかった。手前味噌になりますが、うちの親父は東野英治郎に似ていると言われていた。4人の工員を使う家内工業のオヤジだったが早死にして今はいない。この東野英治郎の顔を見てると父のことが懐かしく思い出される。ちなみに晩年の母親は文学座の杉村春子に似ていると言われていた。「ほんとか!おのれを美化していないか?みんな新劇の中心人物で大俳優じゃん!」「78歳で亡くなりました。吉永小百合に似てたとは口が裂けても言えません。」 そりゃー言えませんよ!