つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。(徒然草ー序章ーより)
最近テレビで「未解決事件 F i l e10・下山事件」という番組を見た。
このごろ、子供時代の事というか、70年~50年前の事に思いをはせることが多くなり、こういう戦後を彷彿させる映像をみると、昔のことが甦って来る。貧しかったし、いい思い出なんて何もないけれど・・・何故か身近に感じてしまう。
実際に見たことがないシーンでも、人々の服装や表情、建物や車など全体から「ボやー???」とした空気感というか臨場感を感じるのだ・・・。
明治時代~戦前の写真を見せられても、そう言った感慨は湧かない。自分が生きた時代に限った身体に染み着いた記憶なんだろうな?
小津安二郎の映画「秋刀魚の味」のワンシーン
時々行きま~す・・・ 羽生のラーメン屋さん・・町中華ですかね・・・最近こういう中華店が激減している・・・味には当たりハズレはあるけど、気取りが無くて良いね。
このアングル・・・? 小津と比べ物にならんですわイ。
続・深夜食堂のワンシーン
若い頃、夫も子供(息子)も捨てて男と逃げた過去を持つ女は、年老いて・・・ひと目でいいから息子に会いたいと上京する。そして、止めたタクシーの窓越しに、幸せそうな息子家族を眺めて、満足して九州へ帰って行く。
車の窓越しに息子家族を眺めるシーンは胸に迫るものがある。声をかけたいけれど・・・彼女には深い負い目がある。とても受け入れてもらえないだろう・・・虫が良すぎる・・・と思うと・・・怖くて ・・・。
オイラまわりでは・・・季節は巡り、今年も花が咲き、クマバチが来て・・・
蝶々も来た。
「あやじゅうこそものぐるほしけれ」