ミランVSアタランタ 0-3 得点者:ロメロ、イリチッチ(PK)、サパタ

 

 

 先週末に行われた試合でありまして、これが一応前半戦最後の試合になるそうで。ここからが折り返し地点と言う事ですね。ってことで、前半の最終戦は見事にやられたと笑。一応、ライバルの二位であるインテルがドローだった為、首位で折り返すことはできたのは良いですけど。アタランタは「してやったり」という試合だった事でしょう。ここまで守備の固さも誇っていたミランでしたが、3失点。しかも、試合内容もほとんどミランの形らしい形を見せることはできずの敗北となりました。まず、アタランタのイリチッチがフリーマンみたいな形で結構バイタルエリアで動くので、ミランの守備陣が上手くそれを掴み切れませんでしたね。むしろ、イリチッチに自由を与えすぎて何度もチャンスを作られてしまいました。あれがまあ、大きな敗因の一つでしょうね。相手の武器を遮断するどころか、やりたいようにやらせてしまったという。ただ、ミラン側もそりゃアタランタの戦い方はわかった上でこの試合に臨んだと思いますが、思っていたほど、自分たちの堅守速攻がハマらなかったというのが、一つありますよね。ズラタンなんかはスタメンで出場していましたけども、ほぼ堰き止められちゃいましたしね。結局、アタランタのプレスを掻い潜る策がなかなか見つけられなかった。したがって、やはりズラタンにロングボールを渡して「何とかしてもらう」的なことしか、できなかったんですよね笑。まあ、それでも「何とかなる」試合も今まではあったのかもしれませんが笑。今回ズラタンの下にはメイテという新戦力が起用されましたけど、ちょっと彼の使い道がピンと来てなかったですかね。チャルハノールの様に降りてきて試合コントロールをするわけでもなく、B・ディアスのように足元で貰ってドリブルで打開するでもなく笑。まあ、懐の深さがある選手なんだろうなとは何となく見ていて感じましたけど。

 

 解説者も言っていましたが、ちょっとボールを自分たちで持つ時間があまりにもミランは少なかったので、攻撃も勇み足というか、ノービジョンでの攻撃に終始するしかなかったような気がします。ですから、おそらくメイテ辺りもできればもっと降りてきて、一旦安全圏でボールを保持した形で、ちょっと攻めを組み立てるくらいの方がまあ良かったかもしれませんね。アタランタはミランがボールをズラタンに蹴ってくれさえすれば、守るのは守り易いという判断だったと思いますので。T・エルナンデスのドリブルも結局は無謀な形で切り込むしかなくて、まあ、ミランの武器を完全に打ち消された印象であります。朗報と言えば、新戦力で加入したマンジュキッチが早速出場したということくらいでしょうか。ズラタンとの共存はいずれはもっと長い時間で見てみたいですけどね。彼の献身的なプレースタイルは十分認められていますし、もちろん攻撃力も備えていますからね。まあ、長らく実戦から遠ざかっていたという不安材料はあるまでも、あのズラタンだってそうだったわけで、今更まあそれだけで懐疑的になるのもバカバカしい話でね笑。まあ、その辺は今後も楽しみな所であります。さて、0-3というスコアでの敗北はなかなかショックかもしれませんが、正直ミランがここまで首位で来れたことが、未だに自分は信じられないという気持ちが大きいです笑。シーズンは長いですから、むしろ「これから」と言う感覚が強いでしょうか。おそらくまあ、選手たちや監督だってそう感じているんじゃないでしょうかね。やはり、長いシーズンですと、例えばユーベやインテルなど、どうしても層の厚いビッグクラブが順調に勝ち点を伸ばしそうですし、ミランも一応今冬で補強を進めているとはいえ、まだ今回の試合の様に心許ない面もありますからね。今回の様にアタランタがしっかりミランを研究した上で戦われると、まあある程度「個」の力に頼らざるを得ないというのは、現状、ミランの危うい点かもしれません。