レアル・マドリードVSマンチェスター・C 1-2 得点者:イスコ、ジェズス、デブライネ(PK)

 

 

 19-20CLの決勝ラウンド1stleg、最後のカードはこちらを観戦。これは、今回の決勝ラウンドでも屈指の好カードだったと思いますね。強豪同士の対決はCLではまあありますけど、意外と何か新鮮な印象を受ける対決かなと思いました。意外にもペップ監督とジダン監督が対決すること自体も、初めてだったみたいですね。本当に意外です。両者共にタレント集団でありまして、まあ、ちょっとやっぱりカードだけ見ると結果が読めない対戦だったかなと思います。まあ、サッカーファンなら皆注目するカードであったことでしょう。結果は1-2ってことで、アウェーのシティが勝利したわけですけども、これまた非常に面白い試合内容でしたね。シティは今回逆転勝利なわけですね。それまではむしろ、レアルがペースを握り気味だったと思います。と言うのは、シティの攻撃を上手く守り抜いていたって言うのがあると思います。一時はシティのボール支配率を上回る支配率をレアルが見せていたので、これは特筆すべき点。つまり、非常にレアルのバランスが優れていたことを物語っていると思います。先制点を決めた後のレアルは今度は少しブロックを引き気味にして、シティを迎え撃つような守備体勢になりましたけども、これは明らかにカウンター狙いにシフトしたことを意味していますね。やはりそれはそれで、シティも面倒臭そうでしたからね笑。

 

 ですから、本当に途中の途中までは、レアルの術中が見事に的中していましたし、まあ、上々の試合を展開できていたと思いますね。ただ、ジェズスの同点弾をきっかけに、ずるずるとレアルのペースが失われていく形になる。これは、解説の戸田さんも仰ってましたけども、このターニングポイントって、交代だったと思うんですよね。と言うのも、ジダン監督は先制した後に、ヴィニシウスに代えてベイルを投入する選択をした。その後にブロックが引き気味であったので、まあ、ベイルのスピードをフルに活かしたカウンターをきっと目論んでいたんだと思います。ただ、逆にベイルのコンディション不良や試合勘の鈍さが祟ったのか、いざって時の守備や攻撃時の連携に綻びがレアルに生じ始める。ジダンが目指したサッカーの意図はわかりますが、それが逆に今まで保たれていた絶妙なバランスを崩してしまうと言う、非常に皮肉な末路が待っていましたね。だからまあ、サッカーって怖ろしいなと思います笑。こんな短時間で、あっという間に雰囲気で変わっちゃうんだなと笑。まあ、言うまでもなく、シティの交代は的確な形でハマり、PA内にてスターリングを倒してしまいPKを献上してしまうレアル。勝ち越し弾まで奪われ、挙句の果てにミスが増えると、セルヒオ・ラモスがレッドカードで一発退場。何だかあの、これ昨日見た試合にそっくりだなと思いました笑。

 

 チェルシーVSバイエルンの試合と展開が非常に似ています笑。まあ、もちろんスコアや細部の違いはあるわけですが、ホームチームが保っていたバランスがいつの間にか崩れ去り、あっという間にアウェーチームの流れになると言う、この構造はまるで一緒だなと。しかもですね、この現象の原因ってのは、完全に自分たちにあるって言うのがミソかなと思うんですよね。ついさっきまで余裕がある試合が、一つのプレーによってその余裕を完全に帳消しにして、自ら自滅の方向に進むと言う笑。まあ、これレアルファンにとっては残酷以外の何物でもない結果だと思いますよ。最後に退場者を出す辺りも、昨日の試合とそっくりです笑。まあ、チェルシーは力負けな感じが個人的には凄くしたんですけど、レアルはこれ非常に勿体ない敗戦だったと思いますね。どう考えても途中まではシティがアプローチを間違えたのかな?なんて思えましたもん笑。シティにしては何か迫力が薄いなと思っていましたから笑。まあこれは、ペップ率いるシティと、ジダン率いるレアルの、オプションの差なのかなとも感じますね、結果的に。レアルはとにかく手痛い結果ですね。アウェーでは少なくとも、勝ち上がる為には、2点以上が必須になってしまいました。それでも、S・ラモスは出場できないし、アザールはどうなのかわかりませんけど、厳しいんですかね?戻ってくるのは。今度は追う立場なので、まああんまり悠長に戦えないし、ちょっと策を練る必要があると思いますが、元来タレント力でごり押しするチームですからね笑。ジダンが彼らのやる気を上手く引き出す方法が、あるのかどうか笑。そこのオプションが見ものです笑。