男たちの挽歌2その13 | 満堂紅のブログ

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龍が如くそして真島吾朗を熱く語ろう



「よろしく」


握手を交わす「ホー」と「コー」。





「おれは昔ルンの偽造団にいた」


「マーク」と共に、肩で風切っていたころの話ですね。二人は組織の中でも人気者だったし・・。そんな彼らをいつも見ていた「シン」は、何を思っていたのでしょうね・・最初は純粋に憧れみたいなのがあったと思うのですが、台湾での事件以来なにか彼の心の底にくすぶっていたものが噴き出したんでしょうね。

「今度は自分が天下を取る」

みたいなね・・・。「マーク」を自分の「小間使い」にして(お昼ご飯代だと言って、お金を彼の手に渡すんじゃなくて、地べたにバラまいてたし・・。侮辱以外のなにものでもないですが、「マーク」は最初具合悪そうにしていた「シン」に、「病院へ行け」と言ってお金をちゃんと彼に手渡していたのに・・・。)










自分がここに来た理由を説明する「ホー」。なんとか「コー」の組織に潜り込もうと、まだ偽造団に未練

タラタラなフリをしています。




なぜ私の所へ?」


いぶかる「コー」。


「組織に入りたい」


ところで、「ホー」の後ろにいる「殺し屋」ですが、この俳優さんすごく存在感がありますよね。セリフはいっさいないんですが、「ティロン」や「レスリー・チャン」など主演俳優達に負けていません。不気味な雰囲気を漂わせています・・。




「勘違いしている、うちは造船業だ」


なにをおっしゃるうさぎさん・・じゃないですが、しれっとぬかしています。この悪党が!



じっと社長室の会話に耳を澄ませる「キット」ですが、彼はすごく「刑事」という仕事に対して情熱を燃やしているんですよね。自分の兄が黒社会にいた・・というのも関係しているのか、「悪」を憎む気持ちが強いように思います。なので、現在妊娠中の「ジャッキー」にもさびしい思いをさせているんですね・・。







「何も調べずに来たと思うか?」


こちらにも同じく後ろに写ってますね・・存在感をアピールしているかのようです。ところで「ホー」は

「TRICK」の「山田直子」ばりに


「お前らのやっていることは全部するっと、まるっと、ごりっと、宇宙の果てまで全部お見通しだっ!!」


とばかりに、たたみかけます。



「仲間に入れてくれたら、うんと役に立つ」


と、一生懸命訴える「ホー」。なんとかして連中にくらいつこうと必死です。





「働きたいなら丁寧に頼め」


と、「ホー」にのたまってるこの悪党の一人を演じている「成奎安シン・フィオン」という俳優さんは

2009年の8月27日に「鼻腔ガン」で亡くなりました。(鼻腔のガンってはじめて聞いたなあ)






1955年生まれ、75年に俳優デビュー以来、コメディやマフィアものに出演。30年以上の間香港市民に親しまれました。ガンを宣告されたのが、2004年で化学療法などで一時病状が持ち直したものの2009年の7月に再び病状が悪化。8月27日に帰らぬ人となりました。


私は結構「ノワール物」(黒社会を題材にした映画)でこの俳優さんの顔を見ていましたが、お亡くなりになっていたのは知りませんでした。改めてご冥福をお祈りいたします。






「少し考えさせてくれ」


兄貴「ホー」と「コー」の会話に集中する「キット」。仕事熱心もいいけど、たまには「ジャッキー」をいたわってあげてほしい・・・。と、小1時間問い詰め・・もとい、説教したい。(笑)





「コーさん、いずれまた」


とりあえず話はついたとして、握手を交わす二人。ところでこの「コー」は「ルン」さんとは長い付き合い

(仕事上だけじゃなくて、仕事外でもいろいろと親しかったんではないかな・・ペギーちゃんが身内のように

接していたし)

に見えたけども、こんなにあっさり裏切るなんてね・・・。日ごろ「ルン」さんに対して、不満やうっぷんがたまっていたのかなあ??





握手の後、体を乗り出し「コー」に対し、不敵な笑みを浮かべる「ホー」。必ずお前のたくらみを暴いてやる

首を洗って待っていろ・・と、心の中で思っているような感じです。


次回に続く