卓球に限らず、どんな分野においても、努力して突き詰めて行けばいくほど、『上には上がいる』と感じてしまうものです。
裏を返してみれば、その実力差を感じられるほどに、自分自身がその分野において、『感じとる力』が備わってきていると言えます。
仮に、私が卓球競技における日本トップクラスの選手と世界トップクラスの選手と本気で試合したとしても、その違いを肌で感じ取るのは難しいのではないかと思います。
ということは、私が日本トップクラスの実力に近いものをもっていないということになります(当たり前ですが・・・)。
そういった感性は、自分の力量に応じて磨かれていくものだと思います。
注意したいのは、試合に出場した時などに、対戦相手と試合前の練習などで、
『勝てそうだ』
『勝つのは難しいそうだ』
『負けるなんてありえない』
とか、実際に対戦する前に少なからず判断してしまうことです。
実際に試合する前の印象(偏見)をもって、対戦すると
・強そうだと感じた場合、
自分のプレーが通用しないのではないか?
良いプレーを続けないと勝てないのでは?
などと、やる前から不要な心配をして自滅してしまうことがありえます。
・弱そうだと感じた場合、
みんな見てるし、負けられない(負けたら恥ずかしい)。
問題なく勝てるだろう。
と、これまた不要な考え(過信)を持つと、予想外に強かったりすると修正できずに完敗したり、目も当てられない結果になったりします。
このように実際に試合をする前に、根拠のない『恐れ・不安』『過信』を持つと、良いことは全くありません。
自分の経験を基に、なんとなく相手の強さを判断して不要な感情を持つのはダメだと言えます。
私の経験上、相手のフォームなどを見て「弱そうだ」と勝手に思いこんで、実際にはものすごく強くて痛い目にあったことが何度もあります
結論として申し上げたいのは、
相手の強さの判断は、
ちゃんとした根拠を基に行おう
ということです。
例えば(対戦相手の実戦を観戦出来た場合)、
・サーブがめっちゃうまい(回転が読みにくい)
・ツッツキが予想以上に切れている
・回りこんでのフォアハンドドライブが強烈すぎる!
・フォア前のフリックが安定している
とか事実に基づく判断であれば、どんどんやった方が良いと思います。
ただし、実際に試合をしてみたら『思っていたのと違う』という事態はよくあることなので、柔軟性をもったプレーも大事ですね