冬の空も薄暗く明けてきていた。
朝の5時半くらいだったかなあ?
正直、これもはっきり覚えていない^^;
救急室に移された。
他にも患者さんがいて、バタバタしている。
病院スタッフのやりとりで、脳神経担当医師は、他の病院からのヘルプだったみたいで、帰ってしまい、不在だったようだ。
一気に不安になる。
内科担当?の医師が何とも簡単に症状をたずねる。
『めまいがするの?ちょっと点滴するね。』
看護師に『メイロン点滴!』っと指示をだしている。
それって…
何だか違う気がするけど、何にも言えない。
次に、点滴が入らない。何回か失敗される。忙しさで、イライラしているのが伝わってくる。
何だか、申し訳ないな。
点滴が一本終わる頃、また医師が、マシになったかを聞きにきた。
何にも変わらなかった…残念だけど。
しばらく、安静で放っとかれたな。
朝、8時前だったか。
数日前に『編頭痛』と診断した医師が来た。
症状を聞き、横になった状態で、診察した。
足を立てて、何か色々させられた。
えっ?左踵が右膝を触れない?
人差し指を自分の鼻と、動かす先生の指を交互に指していく。
スムーズにできる右手で行なっている時、なんてバカな検査…。って、心の中で思っていた。
次に左手。ハイハイ!
えっ?自分の鼻に触れない?
先生の指がずれる。焦ると手が目に入る。
えっ?えっ?えっ?
何がおきてるかわからない。
アルコール綿で、右の顔を触られる。冷たい。何するの?
左にうつった。
えっ?あたたかい?
優しい先生だった。
『入院ね。軽い脳梗塞になっているから。詳しい検査しないとわからないからね。誰か、来てくれる人はいるかな?』
ゆっくり丁寧に話してくれたので、何だか安心した。
軽いって?ま、先生、慌ててないし、大丈夫か…。
仕事一筋に生きてきた私。
もう、何ヶ月も会ってないし、話もしてないけど、来てくれるかな…。と思いながらも、妹の名前と電話番号を告げた。
先生、自ら電話してくれている。
そんな時に、私の頭の中は仕事のことだった。
看護師さんに『仕事、休むこと伝えないといけないんで…。』
少し年配の厳しそうな看護師さんは『ここは、携帯ダメなんだけど、他の人もいないしかけてもいいよ。』っと、携帯をカバンからだしてくれた。
みえにくいけど、必死で勤務先に電話した。
ちょうど8時頃だった。受付のスタッフがでたので『ちょっと、入院することになったから、仕事休ませてくださいって、院長に伝えてて。』と言ったら、驚いたのか『待ってくださいね。院長、もう、来られてますので代わりますね。』
『もしもし!』いつもの元気な院長。
入院を告げると、彼も慌てたのか『入院してなさい!』っと、少し意味不明(笑)
そう言って、ガチャン(笑)
連絡ができて一安心。そこに、次々と若い医師が来て、さっきと同じ検査を人が変わるたびにさせられた。
若い医師同士が話してる。
『Wallenbergや。』『よく勉強してるなあ。』
オイオイ!っと心の中で思いながらも、目を閉じて、これから何がおこるかわからないまま、じっとしていた。
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