Les Ames grises 灰色の魂
フィリップ クローデル灰色の魂 1917年第一次世界大戦下、凍てつく冬の早朝、フランスの前線近くの小さな村で少女の死体が発見された。田舎ではめったにない事件でさっそく町から判事と将校がやってきて、捜査にのりだす。ある1人の男の目線で物語が語られているが、その男が誰なのかわからない。事件の起きる前、その村に若く美しい女性教師が赴任してきて、城と呼ばれていた、年老いたヤモメの検事の離れに住むことになった。やがて彼女は自ら命を絶つ。物語を語っていた男は村の巡査であることがわかる。彼の妻は出産間際だったが、彼が証言者を町に連れて行き、混乱で村に帰ることができなかった夜に異常が起き、亡くなってしまう。まもなく容疑者として、2人の脱走兵があがり、厳しい取り調べのあげく、事件は解決する。物語は戦争が終わり、関係者がほとんど亡くなり、彼自身も老いてから、回想のように、現在、犯行の行われた頃、それ以前のこと、、、、彼が思いつくまま自由に行き来する。1人では決して理解できなかったと思う。友達3人で1年2カ月かかって読み終えた。これだけ長い間、物語の人物と付き合っていると、思い入れも一段だ。だから読書会は面白い。女性教師が判事に彼の孤独について訪ねると、彼はEtre seul,c'est la condition de l'homme, quoi qu'il advienne.孤独でいるということは男の条件だ、なにが生じようとも。それに対し、女性教師は思った。J'ai trouvé cela très beau, es très faux à la fois私、それとても素敵だと思ったの、でも同時に間違ってると思うの。