今日は社内でTOCの研修を実施した。 

TOC、制約理論。
 

講師は外部の人ではなく、インストラクター資格を持つ自社の社員だ。
社内外のメンバーに向けて、丸一日教えてくれた。



研修を受けながら、ふと昔のことを思い出した。 

コンサル時代、自分はSCMの仕事をしていた。
その頃に必読書として教えられたのが『ザ・ゴール』という本だ。 
工場のボトルネック工程を、どう管理するか。 
当時読んだ物語が、20年以上経って、自社の研修で目の前に立ち上がってきた。

六人で、工場を動かす TOCの研修は、よくできている。 
テーブルに座った六人が、それぞれ生産工程の一部になる。
前の工程から流れてきたものを、次へ送っていく。 
その小さなゲームの中で、在庫がどう変動し、それが経営にどんなインパクトを与えるかが、手触りとして分かってくる。

どこか一箇所、流れの遅い工程がある。 
そこに全体のペースを合わせないと、手前にはモノが溜まり、後ろは手持ち無沙汰になる。 
ボトルネックに、全体を合わせる。 
そうすると在庫が最適化され、資金繰りの良い、高回転な経営に近づいていく。

在庫とは、止まっているお金。
この話、工場だけの話じゃない気がする。 

自分たちの日々の仕事に置き換えると、「在庫」は「止まったままのタスク」のことだなと思う。
机の上で、動かないまま積まれている仕事。 誰かの返事待ちで、宙に浮いている案件。 
それは全部、止まっているお金であり、止まっている時間だ。

大事なのは、頑張る場所を増やすことじゃない。 
どこで詰まっているのかを、見つけること。 
全部の工程を全力で回しても、ボトルネックが変わらなければ流れは速くならない。
手前に在庫が積み上がるだけ。
自分の仕事の、ボトルネックはどこか。 そこに合わせて、段取りを組めているか。 
研修を受けながら、自分の仕事のことを考えていた。

社員が、教える側に立つ 何より嬉しかったのは、これだけ質の高いコンテンツを、自社の社員が届けてくれたことだ。 
しかも理論をなぞるだけじゃない。
自分の仕事や、プライベートの場面に絡めて話してくれる。 
だから腹に落ちるし、明日から使えると感じる。

こんなレベルのものを作れる仲間がいる。 それが、自分はとても嬉しい。

夜は懇親会。 TOCの話で盛り上がりながら、みんなで色々と話した。 
自分は、この研修後の懇親会がとても好きだ。 
日々はなかなか密な話ができない。
今日のこと、これからの会社のこと、そんな話をゆっくりできる時間になる。
学びを受け取った日であり、それを誰かが作って渡してくれた日でもある。 
詰まりを見つけて、そこに合わせる。 
仕事も、組織も、案外そういうことなのかもしれないなと思う。