今日はEOの年に1回の運動会だった。
300〜400人の経営者が一堂に集まり、グラウンドと体育館を借り切って丸1日競技をやる。
10人前後で1チーム、1位には景品もある。業者も入っているが、企画自体は本業の忙しい経営者たちが実行委員会で作り込んでいる。普段の仕事の合間にここまでの完成度を仕上げてくる、その事実だけで頭が下がる。
■ 顔合わせ3回目で、点を取りにいく
アスクやTRANBIで日々作っているチームは、組織がすでに「ある」状態が前提になっている。
役割も、関係も、もう積み上がっている。
でも、今日のチームは違った。
実際に顔を合わせたのは、初回面談・前夜祭・本番の3回目。
たった3回でひとつのチームとしてパフォーマンスを出さないといけない。
だからこそ、チームができていく瞬間そのものを観察できる、というめずらしい場だった。
日常の組織だと、もうできあがってしまっていて見えなくなっている部分が、今日はリアルタイムで動いていた。
■ 自分は、バランス側に立っていた
メンバーの中には、ぐいぐいリーダーシップを発揮するタイプが何人かいる。
各競技で「こうやったら勝てる」という戦略を考え、「これでいこうぜ」と言い出してくれる人たちだ。
自分は今日、どちらかというとフォロワー側だった。
メンバーの精神的なフォローを入れたり、会話が止まりそうなところに話を投げたり、団結感が落ちないようにコミュニケーションを回す側に徹した。
そして、観察しながら気づいたことがある。
団結力を組成するのにとても効いていたと感じるのは、戦略を出してくれた人に対して、周りが「いいね、それでいこう」とすぐに乗っかるチームになれるか、だった。
言い出した人が一人で浮かない。提案がすぐに「みんなで決めたこと」になる。
この受け止めのスピードと厚みが、短時間でチームの団結感を作っていた。
言い出し手を、ひとりにしない。
これが、3回しか会っていない10人でスコアを取りにいくときの、肝だったと思う。
■ 参加者で入るか、与え手で入るか
もうひとつ、今日ずっと頭にあったことがある。
実行委員会の人たちは、本業のコミットを一段下げてまで、この場に時間を投下している。
会社側からすれば、一時的に経営者の時間が運動会に持っていかれているわけだ。
でも、その結果として、何百人の経営者の状態が上がり、それが各社の事業のパフォーマンスにまで波及していく。
だとすると、ものすごい数の会社にいい影響を渡している場でもあるんだろうなと思う。
自分は今日、参加者として楽しませてもらう側だった。
でも、視点をひとつだけ変えて、「この場に何を返せるか」を持って立てば、たぶん返ってくるものも変わる。
EOに限った話ではなくて、社内の場でも、お客さんとの場でも、同じことが言えると思う。
参加するか、渡すか。
その立ち方の差は、外から見ると分からないくらい小さいけれど、終わったあとに自分の中に残るものが、たぶん全然違う。
そんなことを、走りながら、笑いながら、考えた一日だった。
