今日は若水会という長年お世話になっている経営者の塾で、山形を訪問していました。

 

 

■ 市長から聞いた、「市民の幸せ」という指標

塾長の井上先生と山形市長が懇意ということで、表敬訪問させていただきました。

山形市の財政状況、これから目指す市のかたち。

そういった話を、経営者の目線で聞かせていただきました。

 

財政が黒字であれば良し、というだけではありません。 税収や行政効率の数字だけでもありません。 最終的には「市民がどう幸せになるのか」という大きな問いがあって、そこから逆算されている。

 

これが、自分にとってはとても新鮮でした。

自分は、会社を売上や利益で見ることに慣れすぎていたのかもしれません。 

事業の良し悪しを、数字の一面だけで語っていなかったか。

 

経営の評価軸は、本当は一つではない。 何を成功と定義するか。 それをどれだけ多層で持てるか。

市の単位で経営を見ると、その問いがくっきり立ち上がってきました。

 

■ けん玉工場で見た、一点突破の凄み

そのあとは、山形工房さんを見学させていただきました。 

 

けん玉の国内シェアトップ。 海外にもコアなファンがいる、業界では知る人ぞ知るメーカーです。

驚いたのは、その絞り込みっぷりでした。

ひとつの製品を、ひたすら深く掘っていく。 ニッチではあるけれど、その世界の中心に立っています。

 

アスクは、これまで300事業に挑戦してきた多角化型の会社です。 方向としては、山形工房さんの経営とは逆かもしれません。

だからこそ、今日は素直に学びました。

一点に絞って、技術と製品を徹底的に深掘りしていく経営の凄み。 そこにしかない強さがあります。

 

そしてこれは、多角化型の会社にもブーメランで返ってくる話だと思います。 

事業を増やすことは、一つひとつを薄くする言い訳にはなりません。

 

広げるなら広げる。でも、一つひとつにちゃんと深く向き合っているか。

 

そう問われた感覚がありました。

 

■ そして、夜は温泉旅館で

夜は経営者同士、温泉旅館で深夜まで語り合いました。 

業種が違うからこそ、フラットに話せる悩みがあります。 

こういう仲間がいるというのは、それだけで幸せだなと思います。

 

■ レイヤーを行き来する、ということ

市の視点。 職人の視点。 経営者同士の視点。

今日は、違うレイヤーの「成功」を行き来した一日でした。

 

経営とは、自分の評価軸を更新し続けることでもあるのかもしれません。 

売上や利益という単一の物差しに閉じこもると、見えないものが少しずつ増えていきます。

 

会社を見るとき、自分は今、何の物差しで測っているのか。 その物差しは、誰の幸せに繋がっているのか。

山形からの帰り道、そんなことを考えていました。