今日はEOのモデレーターフォーラムメンバーで集まり、ミニリトリートだった。

 

リトリートというのは、普段と違う環境に身を置くことで、日常では掘り出せない自身やメンバーの思考や活動を共有し、TAV(TakeAwayValue)として持ち帰る、という時間。

 

 

EO Centralは、創業経営者だけが入れる経営者のクラブだ。 それなりに色々な波を乗り越えてきたメンバーが集まっている。 中にはプライム市場上場を果たした経営者もいる。

 

そんな彼らと、経営の深い話、組織づくりの話、戦略の話を、肩書きを脇に置いて腹を割って話せる。 こういう機会は、本当に貴重だなと思う。

 

■ 場を変えると、人の別の顔が見えてくる

今日、一番の持ち帰りはこれだった。

普段、自分たちは効率の中で生きている。 スケジュール、KPI、意思決定、次のミーティング。 その流れに乗っていると、目の前の人を、どうしても「役割」や「肩書き」で見てしまう。

 

でも、場所と時間の使い方を少し変えるだけで、その人の感情、迷い、好きなもの、過去の傷、これからの欲求のようなものが、ふっと出てくる瞬間がある。

 

ああ、この人にはこんな側面もあったのか、と気づく。

 

そして、それは相手だけの話ではない。 自分自身も、普段は出していない部分が、自然と出てくる。

 

人間というのは、本来もっと感情的で、もっと深い生き物なのだと思う。 忙しく生きていると、自分も他人も表層しか見なくなる。 それは効率ではあるけれど、関係性としては、たぶんとても薄い。

 

リトリートは、その薄さに気づかせてくれる装置だなと感じた。

 

■ 出会いを「設計する」というEOの仕組み

EOの面白いところは、メンバー同士の新しい接点を、構造で作ってくれることだ。

 

フォーラムは固定。 LALAは年単位で変更。 運動会は毎年メンバーが変わる(今回、自分は初参加)。 メンターメンティー制度も、毎年新しいメンターを紹介してくれる。

 

つまり、ずっと同じ仲間と深まる場と、毎年新しい出会いが生まれる場が、両方ある。

 

これがすごい設計だなと思う。 人は放っておくと、心地よい関係の中だけで時間を使うようになる。 でも、毎年強制的に新しい接点が差し込まれることで、ネットワークが広がるだけでなく、自分の中に新しい視座が立ち上がる。

 

偶然の出会いを偶然のままにせず、構造で起こしにいく。 これは、組織にも応用できる発想だと思う。

 

■ 貢献できるレベルに、自分を磨く

そして何より、こういう場に身を置くと、自分がこのEOに貢献できるレベルに成長しないといけない、というプレッシャーが自然に生まれる。

このプレッシャーが、自分を磨いてくれているのだと思う。

 

肩書きや会社規模ではなく、「自分は今、誰かのTAVになれる存在か」と問われ続けている感覚。

社員のみんなにも、こういう場を一つでも持ってほしいなと思う。 気の合う同期でも、業界のコミュニティでも、社外の勉強会でも、なんでもいい。 腹を割って話せる関係資本は、長く効くキャリアの財産になる。

そして、そういう関係は、効率の外側でしか育たない。

 

少しだけ場を変える。 

少しだけ役割を脱ぐ。

 

 それだけで、自分の中にも、相手の中にも、まだ知らない深さが残っていることに気づける。

そういう一日だった。