今日はEOのLALAで、自分が担当する回だった。

LALAはライフラインを発表し、メンバーで共有し合う集まり。

 

 

EOメンバーは経験の濃い経営者が集まっているからか、みな色の濃いライフラインを持っている。

今回、他のメンバーの発表に即発されて僕もこれまでの資料を大きく見直すことにした。

 

生まれた時から今まで、どんな人生を送ってきたか。 改めて細かく振り返ってみる、そんな作業をした。

久しぶりに時間をしっかり取って自分の過去と向き合っていると、普段は忘れているような場面が、いくつも想起されてくる。 

中でも、今回特に強く浮かび上がってきたのが、自分が経営者を目指した、その原体験だった。

 

■ シカゴで聞かれた「Soはどう思う?」

大学生のとき、自分はシカゴに留学していた。 

ホームステイ先のホストファーザーは、ある上場企業の副社長。父も経営者だった。

たしか父がシカゴに旅行に来た際の移動の合間だったと思う。ホストファーザーと父が、家の一室で経営の話を始めた。

そこに、当時大学生だった自分も座っていた。

 

二人が話し込んでいるうちに、ホストファーザーがふと自分の方を向いて、こう聞いてきた。

「Soはどう思うんだ?」

 

それが、本当に嬉しかった。

旅行中、家の一室でずっと座って話し込む二人。 それが、かっこよく見えた。 

そして、そのかっこいい経営の輪に、大学生の自分が混ぜてもらえた。そんな感覚があった。

 

その時に、自分も経営者になりたいと思った。 こんなかっこいい人たちの仲間になりたい。

あの瞬間が、自分が経営者を目指すことになった、本当のスタートだったんじゃないかと思う。

 

■ 経営を「教えられた」わけではない

振り返ってみて気づくのは、自分が経営者を目指すきっかけは、何かを教えられたからではないということ。

経営の中身を解説されたわけじゃない。 苦労話を語られたわけでもない。 起業のセオリーを諭されたわけでもない。

 

ただ、子ども扱いせずに、対等に意見を聞かれた。 それだけだった。

でも、それで十分だった。

説教や教育では、たぶん志は生まれない。 対等に扱われた、仲間に入れてもらえたという体験。

そこにこそ、人を動かす力があるんだと思う。

 

■ 今、自分は聞く側にいる

今の自分を、その視点で見てみる。

アスクやTRANBIの社員と話すとき。 TRANBIで起業を志す若い人と接するとき。 長野や講演で出会う学生と話すとき。 そして、自分の息子や娘と向き合うとき。

 

自分は、「どう思う?」と聞く側に立っている。

 

その問いが、相手にどう届いているか。 普段はあまり意識してこなかったけれど、あの日の自分のように、何かが芽生える瞬間が、もしかしたらあるのかもしれない。

 

■ 親と先代から受け取ったもの

自分が今やっていることは、結局のところ、親や先代がしてくれたことを、もっと強いメッセージにして、より多くの人に渡そうとしている、その作業なんだと思う。

 

経営の素晴らしさ、楽しさ、面白さ。 それを、ちゃんと伝えられる存在になりたい。

ライフラインを見直すと、こんな景色まで降りてくる。 

やっぱりこの時間は、自分にとって必要な時間だなと思う。