今日、ちょっとしたやらかしをした。


タクシーに乗って移動している途中、手元の資料を見ながら、あれこれ考え事をしていたら、降りるときに自分のプライベート携帯をタクシーの中に置いてきてしまった。

 

降りて少し歩いてから、
「あ、ないな」
と気づく。

 

すぐに電話をしてみた。
 

幸い、タクシーの中に忘れていること自体ははっきりしていたのだけど、業務中にすぐ届けるのは難しい、という返事だった。

まあ、これは仕方がない。

 

そこでふと思い出したのが、Appleの「探す」機能。
今、自分の携帯がどこにあるのかを地図上で確認できるやつだ。

 

試しに見てみると、
……これが、なかなか面白い。

 

自分のスマホが、タクシーに乗ったまま、街のあちこちをぐるぐる移動している。
 

「あ、今ここ行ったんだ」
「え、そんなルート通るんだ」
と、思わず見入ってしまった。

 

タクシーって、意外と本当にいろんな場所を回っている。
 

普段はただ“移動手段”としてしか見ていなかったけれど、地図上で眺めると、

街の裏側の血流みたいにも見えてきて、不思議な感覚だった。

 

同時に、ちょっとゾッとする感覚もある。


今や、自分の持ち物の位置が、これだけ正確にリアルタイムで可視化される。
便利さと引き換えに、情報は常にどこかに残り、管理されている。

テクノロジーは本当にすごい。


でもそれと同時に、「どこまでを預けているのか」を、ちゃんと自覚しておかないといけない時代だなとも思った。

 

ちなみにその後。


タクシー会社の方が着払いで自宅まで送ってくれることになって、
今、僕のスマホはヤマトの配送センターにいるらしい。

 

 

地図を見ると、
「ちゃんと“荷物”として扱われている自分の携帯」がそこにいて、
それはそれで少し安心するような、可笑しいような気分になる。

 

人の手から離れ、
タクシーから物流へ、
スマホもまた、社会の仕組みの中を流れている。