今日の面接で、こんな質問を受けた。

「アスクでは、どんな人材を求めていますか?」

 

今回は新規事業の担当ポジションだったので、
一般的に言えば、企画が得意とか、営業が強いとか、
そういうスキルセットの話になるのだと思う。

実際、それも間違ってはいない。

 

ただ、答えながら自分の中で、
「それだけじゃないよな」と思っている自分がいた。

 


これまで、「攻めに偏りすぎて失敗した」
新規事業の記憶がある。

 

スペックの高い、いわゆる攻め人材ばかりを集めたチーム。
 

最初は本当にワクワクした。

One Pieceの漫画みたいに、キャラの濃いすごい人たちが集まって、
「これは強いチームができたな」と本気で思った。

 

でも、しばらくすると組織が少しずつギスギスし始めた。

それぞれが正しいことを言っている。
それぞれが前に進もうとしている。
なのに、なぜか噛み合わない。

 

やがてそのチームは、
まるで動物園の動物みたいになっていった。

 

個性は魅力的。
でも近づけすぎるとぶつかる。
檻で隔離しないと、バランスが取れない。

 

「この人とこの人は分けた方がいい」
「ここは直接関わらせない方がいい」

そんな調整ばかりが増えていった。

 

それってもう、
チームとして機能しているというより、
隔離してバランスを取っている状態だったと思う。

 


じゃあ、今はどうしているか。

 

檻を増やさないために、
僕が一番意識しているのは、メンバーのミックスだ。

 

能力が高いかどうか、
攻められるかどうか、
スピードがあるかどうか。

もちろんそれも大事。

 

でもそれ以上に、
この人が入ることで、
チームの空気はどう変わるか。

議論の温度は上がりすぎないか。

勢いを受け止めてくれる人はいるか。

 

あとから檻を用意するより、
最初から壊れにくい配置を考える。

作る前に、壊れない設計にしておく。
そんな感覚に近い。

 

攻める人も必要だし、
守る人も必要。
 

仕組みを作る人もいれば、
それを淡々と回し続ける人もいる。

 

そういう違いを、
役割として分断するのではなく、
チームの中で自然に混ざっている状態をつくりたい。

 


だから、面接で
「どんな人材を求めていますか?」


と聞かれたとき、
僕の頭にはあの“動物園”の光景が浮かんだ。

 

スキルや職種の話をしているつもりで、
実はチームの設計の話をしていたのかもしれない。

 

結果として、
アスクでも、トランビでも、
僕が一緒に仕事をしたいと思う人の条件は、
あまり変わらない。

 

・多様性を尊重し、他者と良好なコミュニケーションが取れる
・常識にとらわれず、幅の広いものの見方ができる
・フラットな雰囲気を好み、権利や権限に固執しない
・高い自己成長意欲と、素直な好奇心を持っている

 

面接の何気ない質問だったけれど、
答えながら、
自分がどんなチームをつくりたいのか、
どんな人たちと時間を共有したいのかを、
改めて考えるきっかけになった。

 

こういう気づきがあるから、
面接の時間は、やっぱり面白い。