新年の挨拶回りをしていて、少し気づいたことがあった。

 

僕がアスクを継いでから、毎年欠かさず新年の挨拶回りをしている。
もうかれこれ20年くらいになるだろうか。

 

製造業という仕事は、どうしても景気や社会状況の影響を受けやすい。
需要が良い年もあれば、厳しい年もある。

その波を、長く付き合っているお客さんとは一緒に越えてきた。

 

そんな中で、ありがたいなと感じる瞬間がある。

 

「この先、この分野の需要は少し減りそうだから、
代わりにこういう製品があるんだけど、アスクさんでできないかな?」

 

そんなふうに、
こちらの経営状況や将来まで考えた上で、
取引が長く続くように配慮してくれるお客さんがいる。

 

仕入れ先という立場は、どうしても
「お客さんより下」に見られがちだと思う。

 

でも本来は、
お互いが事業を続けていくための対等な取引先のはずだ。

 

仕入れ先との関係をきちんと築き、
長く良好な関係を維持していこう、
そういう視点を持ってくれているお客さんには、
心から感謝の気持ちが湧いてくる。

 

一方で、ふと自分を振り返る。

 

うちは毎年、お客さんへの挨拶回りは欠かさないけれど、
仕入れ先への挨拶は、基本的に社員に任せてきた。

 

でも今回の挨拶回りを通して、
お客さんと同じくらい、
仕入れ先も大切にしていく姿勢が必要なんだと、改めて感じた。

 

長く事業を続けていくために必要なのは、
派手な戦略や数字だけじゃない。

 

こうした人と人との関係を、どう大切に積み重ねていくか


その姿勢こそが、結局は会社の土台になるんだと思う。