過去のM&Aの資金の流れが問題となっているオリンパス。

もはやオリンパス問題という名前まで付けられ、事態は収束する気配が見えません。

今日も年初来安値を更新しています。

さて、気になったのでオリンパスの貸借対照表を見てみました。

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すると2008年まで順調に伸びていた純資産が、ここを機に一気に転落傾向に陥っていることがわかります。

案の定、2008年は今回問題となっているジャイラス・グループの買収時期と重なります。

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こちらがキャッシュ・フロー。

2008年に多額の借入金を起こし、買収を行っていることがわかります。

そして、問題はこの損益計算書。

買収翌年の2009年から売上が一気に下落しています。

そしてもっと気になるのが2009年の純利益。大幅な赤字となっています。
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要するに2008年は、ジャイログループを傘下に収めたため、一気に総資産額が上昇。その買収資金のほとんどは短期借入金で賄い、買収したジャイログループの株式を投資として無形固定資産に計上しているようです。

その翌年、2009年はのれんを減損処理?でもしたのでしょうか。大幅な最終赤字を出し、純資産額が一気に縮小しています。短期借入金に計上していた借入金も、長期借入金に計上し直しているため、自己資本比率が一気に低下することとなりました。

ジャイログループが、今後一体どのような投資効果を生み出すのかわかりませんが、ここまでの財務諸表を見るかぎり、この投資は成功したとは言い難い結果となっているようです。


買収金額2,117億円に加えて、仲介業者に32%にも及ぶ687億円の手数料。

通常、M&Aの仲介手数料は1~5%程度が相場とされていますから、今回の手数料が如何に法外な金額であったのかがよくわかります。

オリンパス経営陣はきちんと株主に説明する責任がありますね。