先日、約20年間赤字続きだったハウステンボスを、引受け初年度で黒字化させたエイチ・アイ・エスの凄さについてブログを書きました。

そのエイチ・アイ・エスの財務状況は一体どんなものなのでしょうか。


気になって調べてみました。

まずはP/Lから。

世界を目指す経営者 x So

流石です。10年間ずっと黒字、しかも増収傾向です。

リーマン・ショック時は流石に減収していますが、順調に復活してきています。

この厳しい不況が続く中、しかもレジャー産業でありながら増収とは素晴らしい。


そしてこちらがB/S。
世界を目指す経営者 x So

ハウステンボスの引受額は約20億だとか。総資産1,200億円のエイチ・アイ・エスから見ると、もはやこの額では誤差の範囲に見えてしまいます。

しかも自己資本比率は大体50%程度。素晴らしい安定性ですね。


しかし気になるのは借入金の多さ。

現金が520億円あるのにも関わらず、400億円の短期、80億円の長期借入れを起こしています。

エイチ・アイ・エスは、旅行代理業の他に、ハウステンボスを始めとしたホテル業やレジャー産業に乗り出しています。

そちらは設備が必要となる投資先行型ビジネスなので、多額のキャッシュが必要になるのでしょうか。

旅行代理店は大体前金ですから、キャッシュフローは本来とてもいいはずです。


ハウステンボスはホテル等の設備が大分老朽化していると聞きます。この先行投資のリスクをエイチ・アイ・エスはやはり大分恐れているようです。

エイチ・アイ・エスの支援条件として、3年間黒字化できなければ撤退OKという佐世保市からの約束と、支援交付金約9億円を10年間交付するという手厚い優遇策を取り付けているそうです。

エイチ・アイ・エスのROAは10年の約10%から約5%へ半減しています。


過度な増収を目指すと、収益性がやはり落ちてきますね。エイチ・アイ・エスはこれから増収と増益をどのように両立させるのかが課題となりそうです。


今後、エイチ・アイ・エスがどのような展開を見せるのか、そして財務状況がどのように推移していくのか、楽しみに見守りたいと思います。