先の事を考えて、今を優先している
ということを
伝えきれないジレンマ
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がん告知された時点で、既にステージ4となっていた私にとって、「先の事を考える」という言葉は、あまりフィットしない言葉でした。
ALK肺せん癌に対する薬物療法が始まって、3年4か月目となりました。
その間に、色々な事を考えてきました。
「先の事」とは、「時間の長さ」を表す言葉であり、その「長さ」を具体的な時間の単位、例えば年、月、日、時間、秒で例えた場合に、どの位の事を指しているのかによって、捉え方は違うのだと考えています。
アレセンサ期の始まりの時、担当医はこう言いました。
5年引く3年4か月=1年6か月
現時点で、「先の事」を考えよう!と思ったら、私の場合は「1年6か月」という期間を指しているということになります。
今後、分子標的薬が耐性化を向え、化学療法に移行していくことを考えた時に、「活動に制約がつかない間に、やっておきたい事」を優先したいと考え、毎日を過ごしています。
回りの人からすると、「何をそんなに、焦っているの?」と思われるかもしれません。
ただ、その時期(とき)が来た時では、「もう、遅すぎる」のです。
「あー、やっぱり、あの時やっておけばよかった」
心理的に「剥奪説」に苛まれない、限りある時間を過ごしていたいと願っています。
日本人の平均余命は、令和4年の厚労省データだと、50歳男性は32.51年、女性は38.16年だそうです。
この平均余命と私の余命1年6か月の差が、伝えきれないジレンマに繋がっているのかな、と感じています。