
現役世代で
「ALK肺腺癌ステージ4」と
宣告されたあの頃の自分に捧げる指南書4
ALK肺腺癌ステージ4 指南書 ALK version
対象者:2020年10月1日に「ALK肺腺癌ステージ4」と確定診断された自分自身(つまり、私)
「右胸膜播種」「縦郭リンパ節転移」「両鎖骨上リンパ節転移」とともに、このままでは「余命半年」と告げられた、当時の私に向けて、今の私が指南します。
これまでの指南ポイント
- 今まで通りに生きよ!
- 職場には癌であることを伝えるな!
- 死期が近い事は、事実として認識せよ!
- やりたい事をまとめよ!
- 思ったら、直ぐに実行する
- 仕事よりも、個人の都合を優先させる!
指南書1:1~2
指南書2:3~4
指南書3:5~6
不安になっても、事実は変わらない=その時考えよう
癌患者であろうが、健康な人であろうが、未来は不安なものだと思います。
何故か?
それは、誰も自分の未来の事を教えてくれないからです。
予め、予測ができれば、そして、そのことがマジョリティであるならば、あまり不安とは思わないのかもしれません。
しかし、肺腺癌ステージ4で一般社会で、従来通り普通に仕事を続けている人の場合、実はマジョリティ化しているのです。
見た目では分からない「違い」
ALK肺腺がんは、肺腺がんの3~5%に存在している遺伝子が転座することで発症する肺腺がんです。それに対する薬物療法には、アレセンサやローブレナといった分子標的薬の投与や、シスプラチン+ペメトレキセド、カルボプラチン+パクリタキセルといった殺細胞性抗がん剤のレジメンにラジエーション(放射線療法)があります。
各療法には、それぞれ科学的根拠が存在しており、対象となっている患者の状態は様々ですが、過去のデータで自分の「その先」を、知ることができます。
自分自身が、そのエビデンスの様になるとは言いません。しかしながら、自分と同じような肺腺癌の方が、各療法を開始した後、何か月ほどがん細胞の増殖を抑えることができたのかを、事実として知ることは出来ます。
肺腺癌ステージ4になってしまった人が、知りたいことは何か?
それは、「自分は、この先何年位生きるのですか?」
一般社会で生き抜く、現役世代の肺腺癌ステージ4である私は、「先の自分の事」を考えながら、日々、その瞬間を意識し、生活をしています。
だから、今叶えたいことややりたい事が目の前にあるのであれば、思い切って1歩前に踏み出す。
そして、不都合が生じたら、その時考えればいい。
死期を毎日意識しながらね