不安には2つの意味があり
年代によって違うのかを考えてみよう!
- 年代編 -
2020年10月1日に肺腺がんステージ4の告知を受けてから、2年3か月(2023年1月15日現在)が経ちました。人によっては、5年生きてますとか10年経ちましたとか、はたまた4か月ですといったように罹患期間は様々だと思います。
罹患期間に関して言えば、告知を受けてから3年という期間は、どのがん患者でも同じかなと思います。
年齢 告知日 罹患歴
Aさん:45歳 2020年1月 3年
Bさん:65歳 2020年1月 3年
例えば、上のようにAさん、Bさんがそれぞれ2020年1月に「肺腺がんステージ4です」と告知されたとします。この場合、罹患歴はどちらも3年となりますよね。ふむふむ、そりゃそーだ
共通項目(但し、この場で遺伝子変異は?とかいう細かい話は抜きにして考えます)
肺腺がん
ステージ4
告知日は2020年1月
罹患歴3年
この例を、「X社の同期入社Cさん(25歳)とDさん(22歳)は、二人とも社歴は3年である」と言い換えることができると思います。
X社 入社 社歴 年齢 最終学歴
Cさん 2020年4月 3年 24歳 修士
Dさん 2020年4月 3年 22歳 学士
共通項目
X社
入社日は2020年4月
社歴は3年
入社歴は3年なのですが、年齢と最終学歴に違いがありますよね。
年齢差の2年は、大学院で勉強した2年となります。つまり、Cさんは、Dさんと同じタイミングで社会人としての人生を歩み始めたのですが、Dさんよりも学生生活を過ごす期間として、2年多く費やしたことになります。この2年の間にCさんは、勉強や人間関係の拡大等Dさんが大学院生として得ることのできなかった経験や知識等を獲得できたとしましょう。その場合、X社の同期であるCさんとDさんにおいて、違いが存在していることになりますよね。
Cさんと同じような知識や経験を獲得したい
と考えたDさんは
大学院に通学する2年という時間を未来において確保することで
その目標(修士という学歴)を達成することができる!!
しかしなんと、X社が1年後に需要の低迷による資金繰りの悪化で倒産してしまうことになりました。勿論、転職活動を開始する必要性があり、一方で今の生活を維持する必要もあるので、にX社で仕事を続けながら転職先を見つけるという日々を送る必要が出てきました。
さて、Dさんに質問です
「大学院に行く為には2年という期間が必要となります。ですが、X社は1年で無くなってしまいます。日常生活もあるし、ローンもありますよね?それでも、大学院に入学しますか?」
恐らく、選択肢は数多あると思うので、肺腺がんステージ4の人のそれに完全にフィットすることはありません。ただ、類似するような事例が日常でないかな、と思って考えて見たサンプル(例)です。
So What
スタートしたタイミングは同じでも
1.そこに至るまでの背景は全く違う
2.その後にやるべき事に違いがある
上図は、厚労省が出所の年齢階級別の各がんへの罹患率(男女別)の統計(2018年)結果となります。これをみてわかることと言えば、がんに罹患する年代は高齢になるほど高率になるということですよね。つまり、私が存在しているがん患者の世界では、私の年代はマイノリティになるということなんですよね。
がん患者が抱く不安として表現できるのですが、この不安(先行き不透明な)ってヤツは、実は年代によって、例えば現役世代と第二の人生以降の世代では大きく違うわけですが、その一方で、がん患者の世界において、マジョリティの不安に対する対処方法が目にすることの方が多いとするならば、マイノリティである現役世代の不安への対処方法というのは、もっと複雑なモノなんだと思いませんか
つまり
次回でまとめまーす!