さらに中に入ってみます。
写真に見える一番大きな樹は、モッコクですね。
庭を作る時、一番大事なのは、つまりは主役です。
この庭は、とても主役が明快で、シンプルで分かりやすい。
つまり、モッコクどーん。 です。
また京都のモッコクは、とても剪定が上手でして、これは恐らく日本で一番なのではないかと思います。
もっと正確に言うと、モッコクの剪定に時間をかけているんです。
さらに正確に言うと、モッコクの剪定に時間をかける文化が、京都にはあるんですね。
例えば、剪定で一番時間がかかるのは、松です。
で、松の剪定は、日本全国「まあ、時間がかかってもしょうがないよね」という文化があります。
なので、見積もりを取る段階で、時間がかかる前提で見積もりを作れます。
で、モッコクはあるかというと?
例えば、関西では、ほとんど大ばさみでザクザク棚づくりが主流です。
で、それがいけないのかというとそうではありません。
なんといっても早くて安い。そして、見た目も結構綺麗です。
つまり、関西はそういう文化なんです。
(但し、モッコクの棚づくりは、密になりすぎる傾向がある為、葉巻虫の被害に合いやすい)
東京はどうかと言われると、東京では自然樹風にはしてはいますが、京都程時間をかけてはいませんね。
なので、京都程、綺麗じゃありません。
結局、見積もりの段階でそこまで値段を取れないので、どうしてもそうなってしまうんです。
これは良し悪しではなくて、文化の違いなんです。
京都のモッコクの剪定は、つまり自然樹風に、小ばさみでパチパチなのですが、この枝の抜き方は時間がかかります。
で、それが他の地域で通るのかというと、これが難しいのです。
時間がかかるという事は、お金がかかるという事ですから。
しかしこのモッコクは良いですね。
これだけ立派な、正面の門(後ろ)に負けていないですよね。
それは凄い事なんです。
配置も良い。
門に近づけて、建物からは遠ざけてますよね。
つまり、門から入ると、モッコクどーんで迫力勝負。
建物から見ると、落ち着いた風情でモッコクが鎮座。
ドンピシャです。


