さて、剪定が終わったら、いよいよ堀出しにかかります。
今回は、6tユンボを使いました。
6tユンボで荒掘りをし、最後は手で仕上げます。
※3番目に大きい楠です。
今回の移植作業現場は、道路が狭く、10t台車がギリギリ入れるレベルでした。
なので、鉢のサイズを2m40cm(10t台車の車幅)に抑えなければいけませんでした。
抑えないと、他人様の塀を壊しながら進むという事になるからですね(笑)
この時、ユンボで鉢をギリギリ小さく削っておかなければ、手仕事に非常に負担がかかる事になります。
ユンボの負担と、手仕事の負担を比べた時、ユンボの方により多くの負担をかけないといけません。
何故なら、手仕事に負担を求めると、作業時間が何倍も違ってくるからですね。
今回の作業で一番苦労したのが、この部分です。
この大きさの楠ですと、鉢の大きさを3mくらいにはしておきたいのです。
あまりに鉢を小さくすると、根を伐る手間が大変なのと(鉢を小さくするほど根が太くなり、手間がかかる)、移植した際に生きつきにくくなるからですね。
そして、あまりに根本から攻めると、樹に負担をかけすぎてしまいます。
いかに樹に負担を与えないように、鉢を削っていくかで、樹が生きつくかどうかが決まります。
このあたりの時間のかけ方は、コストとの兼ね合いもありますね。
ユンボの技術と人のパワー、両方が必要です。