植木以外で、心に残った場所を御紹介します。
「蓮池」です。
これだけ、徹底した蓮池は珍しいです。
蓮は、宗教的には仏教との関わりが深く、また花が非常に綺麗で有名ですよね。
実は食べ物になり、根はやはり「蓮根(れんこん)」として食べ物になります。
つまり、花として素晴らしく、食べ物としても活躍する、非常に実用的で価値がある植物です。
蓮が日本庭園であまり使われない理由は、蓮は冬の間枯れたようになるので、嫌う人も多い事。
日本庭園では、池は、鯉の観賞であったり、海や湖としての「景色を楽しむ為」のものであって、蓮池にしてしまうと、どちらかというと「実用的な蓮根畑」になってしまうので、大名庭園では特に蓮池にはしないのですね。
でも、これ良いですよ。
この蓮池は、良い。
この枯れた風情も、冬の趣があって私的にはポイント高いです。
蓮池にすると、花や食べ物が取れるだけでなく、蓮が水の循環をしてくれるので、水が綺麗なままになるのも良い。
結果として、栗林公園の蓮池は、亀や水鳥達の憩いの場になっています。
自然のサイクルが出来ていますので、水質管理しなくても良いので、管理費も安く上がっています。
見習うところが多いと思います。
