銀閣寺を、銀閣寺足らしているもの。
それは、もちろん、この建物ですよね。
銀閣(観音殿)は、まさに金閣の向こうを張る、室町時代を代表する建物です。
この建物あっての、この風情です。
つまり建物は、庭にとって、実に大事な部分を占めているという事ですね。 (・∀・)b
銀閣寺の庭園が、やや懲り気味なのは、この銀閣があるからだと、私は考えています。
銀閣寺垣から始まって、松の庭に、細工のかかった砂利に、池泉回遊式の庭園。
どんなに凝ったところで、銀閣との対比を考えたときに、銀閣が劣るという事が無いんですね。
銀閣寺は、例えば南禅寺や清水寺と比べると、敷地は狭いです。
しかし、狭いからこそ、あれこれ凝れる。
手を入れることが出来る。
広いと、凝るのは大変ですから(笑)
もちろん、狭いからといって凝る必要は無いのですが(笑)、私はこれはこれで、銀閣寺の個性として、素晴らしいと思います。
