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walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.4

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walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.4

                   発行:東アジア堂
                    発行日:2009.4.9

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 こんにちは。東アジア堂です。
 9月に行う『walk9/韓国巡礼』に向け、準備を進めています。
 今回のメルマガには発起人である正木高志さんのトークイベント
@関西の報告や、東アジア堂メンバーが沖縄や韓国を訪れた報告が
載っています。
 今回も長いですが、ぜひ最後までお読みください。

<目次>
○ 【報告】正木高志トークライブ@関西
○ 【報告】「東アジア堂」メンバー沖縄訪問
○ 【報告】「東アジア堂」メンバー韓国訪問
○ 正木高志トークライブ@関東のご案内
○ 5/2プレイベント第二弾『東アジア平和道入門』のお知らせ
○ 「東アジア堂」メンバー紹介

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○ 【報告】正木高志トークライブ@関西

 3/30(神戸)と、3/31(大阪)の2日間の、「正木高志トークライブ」
にスタッフとして参加させていただきました。各日、20から30人ほど
の参加があり、初めてお会いする方、在日の方、「おむすび巡礼」
で知り合った方、さまざまな年代の方々が、参加されていました。

 正木さんのお話は、「韓国巡礼」を中心に、「憲法9条」、
「1000人のグリーンチルドレン」へと続き、全体的にはとても
緊張感がありながら、ときおり歌をおりまぜ、最後は、みんなで
『walk9/おむすび巡礼』のテーマソング「慈しみ」を歌い、
関西でのトークライブが終わりました。
「韓国巡礼」のお話では、「なぜ、韓国を歩くのか?」という問い
に対して、日本人のルーツを探るところから、語られていきました。
・現在の日韓関係を形つくっている「カルマ」
・今回のwalkは、「謝罪」の姿勢が大切であるということ
・「韓国巡礼」することで、平和が、東アジアから地球全体へ広がっ
てゆくビジョン
厳しい現実を目の当たりにしながらも、希望の光の方へと、道しるべ
が描かれていました。
 トークライブ終了後には、実際にwalkに参加したいという方や、
これからのミーティング、プレイベントに参加したいという方と、
交流することができ、ようやく関西でも、韓国巡礼に向けての流れ
が生まれてきたように感じました。
 一度、関東でのイベントにも参加して、メンバーの雰囲気を肌で
感じてみたいです。これからも、よろしくお願いします。

定久 典哲(さだひさ のりあき)  [東アジア堂関西メンバー]
1978年生まれ。奈良県在住。
2007年、「walk9/おむすび巡礼」に参加した後、奈良県で、農業を
中心に、自分たちの才能を活かし、暮らしている仲間たちと、
共同生活を始める。

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○ 【報告】「東アジア堂」メンバー沖縄訪問

「沖縄の傷みを胸に」

韓国への巡礼の前に、沖縄に行っておきたいと思い立ち、
3月2日~5日まで、一人旅をしてきました。
朝鮮半島と沖縄は似た歴史を持っています。
どちらも、戦争という大きな暴力によって痛めつけられた深い
傷を持っています。

昨年、東京で上映された「ひめゆり」というドキュメンタリー映画を見て、
沖縄戦のすさまじさ、悲惨さに胸がつぶれそうになりました。
今回の旅では、その痛みや悲しみに負けないで、沖縄にいったら、
必ず多くの人が亡くなった南部を訪れよう、そう決意して最初の訪問地、
糸満の平和祈念公園に向かいました。

ちょうどよい時間に平和祈念公園行きのバスがなかったので、
まずは「ひめゆりの塔」へゆくバスにのり、そこから歩いて公園を目指しました。
ひめゆり学徒隊で生き残った方が語っていたことを思い出しました。
戦火の中この大地を海に向かって逃げまどう人たちの恐怖や絶望を思うとき
涙があふれて止まりませんでした。

歩いていると、道の脇にたたずむ慰霊碑によく出会いました。
その一つ一つの慰霊に手を合わせ、亡くなった人たちの名前を見ながら、
彼らの死を悼む。それを何度も繰り返しました。

ある場所では、病院の入り口に大きな慰霊碑を見つけました。
海を見下ろす丘をコンクリートで固めて建てられたその慰霊碑は
なんだか冷たい空気を漂わせていました。

それは、特攻兵士の愛国心と忠誠心をたたえて建てられた碑でした。
愛国のために命をささげるという行為について、私はどうしても
肯定できない気持ちがあるので、少しためらったのですが、
それでもこの碑も亡くなったかたを追悼するために建てられたのだ
と想い直し、手を合わせました。

南部の風にふかれ、にわか雨にうたれ、潮の香りをかぎながら、
刈り取られたさとうきび畑の間を私は歩きました。
歩いて歩いて、歩くほどに涙が出ました。

平和祈念公園では、韓国人慰霊碑を訪ねました。
慰霊碑は石を敷き詰めて作ったこんもりとした円墳でした。
石は韓国全土から集められたものだそうです。
植民地によって日本人兵士として命を散らした若者達や、
労働力として連れてこられた1万6000人とも言われる韓国人のうち、
1万4000人は祖国に帰ることなく命を散らしたといわれています。

今回の旅の中で、太平洋戦争を生き残り、韓国に帰国することができた方と
日韓の市民が、沖縄で亡くなった韓国人の死を悼み、その事実を伝え残し、
二度とこのような悲惨なことが起きないことを願って建てた「恨(ハン)の碑」
という碑が存在することを知り、そこも訪れることにしました。

「恨の碑」は日本兵によって連れ去れようとしている若者と、
若者の足にすがる母親の姿をかたどったレリーフと、
「恨の碑」制作の理由、そして鎮魂の詩が刻まれていました。

夜明け前に薄明かりの中、その碑に刻まれた悲しい歴史を知り、
また涙が溢れてとまりませんでした。
この「恨の碑」は、韓国の慶尚北道英陽市にも同じものが建てられています。
9月のからのwalkでは、必ずそこを訪れようと思います。

私は今回の沖縄旅行で、本当にたくさん泣きました。
いくつもの慰霊碑の前で、移動のバスの中から米軍基地見て、
はためく星条旗と日の丸を見て涙が出ました。

私はこの涙を忘れません。

沖縄の傷みも胸に、9月から韓国を歩きたいと思います。

(姜)

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○【報告】「東アジア堂」メンバー韓国訪問

 3/24から一週間韓国に行ってきました。
 その間にいくつか重要な出会いがあったので報告させていただきます。

○world march for peace and nonviorence(以下ワールドマーチ)のパク牧師

 以前メルマガでも紹介させていただいた「ワールドマーチ」の
韓国事務局をされているパク・ソンヨン牧師に、ハングル版の企画書を
持って会いに行ってきました。
 企画書を見せて話をしたらすぐにwalkの意図を理解してくださり、
いろんな人を紹介してくださり、実際に連絡をとってくださいました。
 下にも書いていますが「韓国9条の会」の金承国さん、「100年
ネット」の韓国代表イ・テスさん、「韓国原爆2世患友会」の陳景淑
さんなどです。
 みなさん電話だけで「それは重要だ。ぜひ会わなくては。」
と言ってくださっていました。
 みなさんと今後連絡をとりあっていきたいと思っています。

 またワールドマーチが韓国を通るのは10/18(日)~20(火)で
場所はまだ決まってないけど38度線のあたりになるかもしれない
とのことでした。
 もし予定があえばぜひ一緒に歩こうと言ってくださっています。

○「韓国9条の会」の金承国さん

 パク牧師に紹介していただいた金承国さんにも会ってきました。
 金さんは9条を朝鮮半島でも持つべきだと考えられていて、
そのために日本の9条運動を支援されている方ですが、韓国では
9条のことはなかなか理解されないとおっしゃっていました。
「ずっとはサポートできないけど、ソウルや首都圏はサポートできるし、
それ以外にもいろいろ紹介することはできる」とおしゃってくださいました。
 金さんはワールドマーチにも関わっておられて、ワールドマーチの
プレ企画として、8/15~9/1の間(学生の夏休み)に2泊3日で
対馬で日韓の若者の合宿&シンポジウムを開催されたり、
マーチの一週間前の10/10くらいに済州島を平和行進したりされるようです。

○「100年ネット」のイ・テスさん

 こちらも以前メルマガで紹介させていただいた「100年ネット」
(韓国の人は韓国併合を屈辱なことだと考えられていて、「韓国併合」
という言葉は使いたくないとたくさんの方がおっしゃってました。)
の韓国側の代表のイ・テスさんをパク牧師が紹介してくださり、
ちょうどテスさんのイベントと重なり会うことはできなかったのですが、
電話で話し、今度5月に日本に来られるのでぜひ会いましょうと話しています。

○韓国のスローカフェムーブメント

 また今回たまたま同時期に僕がお世話になっているカフェスローの
吉岡淳さんとコーヒーをフェアトレードされている中村隆市さんが
ソウルの「女性環境連帯」の方たちに呼ばれて行かれていました。
 女性環境連帯の方たちはソウル近郊でカフェを17つ開き、
そこでキャンドルナイトを開催されたりしているのですが、
その方たちが吉岡さんと中村さんを呼んで集まりを開かれ、
吉岡さんと中村さんが日本でのカフェの在り方やフェアトレード
について話されました。
(5/2のカフェスローでのプレイベントの時に吉岡さんに少しそ
の話をしてもらいたいと思っています。)
 二人のご厚意でその集まりでもwalkについて話させていただき
ました。
 話の後いくつかのカフェの方がwalkに興味を持ってくださり、
その地域に行ったら泊まらせてくれたり、イベントを開いてくれる
という声をいただいています。

 後日その中のひとつ、ソウルの「イデー(梨大)」という大学街
にあるカフェに実際に行き、話をしてきました
 そのカフェは韓国の政治経済学の教授が地域社会づくりの一環と
してつくったカフェで、地下一階がイベントスペースになっていて、
そこで店長をしている女の子からぜひそこでイベントをやりましょう
と言ってもらっています。

 今回いろんな方たちと話して、今日本と韓国の人たちが平和のために
一緒に歩くということは本当に意味があり重要なことだなと再認識しました。
 そのためには韓国で平和活動をされている団体や、平和や友好の想い
を持ってる個人の方たちとつながっていく必要があるとも思いました。
 まずは「walk9/韓国巡礼」のこと(walkをやるということとその想い)
をたくさんの人に知ってもらうことが大切だと思っています。
 そのためにマスコミなども含めこれからより効果的な方法を考え、
今回つながった人たちとも相談しながら進めていきたいと思っています。

(藤井)

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○ 正木高志トークライブ@関東のご案内

■『正木高志トークライブ2009』 東京&神奈川
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 4月25日(土)   ~いのちの学校~
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[時間]15:00~17:00(受付14:30~)
[場所]三鷹沙羅舎 地下1F舞遊空間
 TEL.FAX 0422-41-8617
 東京都三鷹市下連雀3-1-24
(JR中央線「三鷹」駅 南口より徒歩6分)
[費用]1500円
◎定員60名

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 4月26日(日)  ~東アジア堂企画トーク~
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[時間]15:00~17:30(受付14:30~)
[場所]ナチュラル&ハーモニック プランツ
 TEL.045-914-7505/FAX.045-914-7506
 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノース・ポートモールB2F
(横浜市営地下鉄「センター北」駅より徒歩1分)
[費用]1500円
◎定員60名

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■お申込み先■
info@walk9.net(東アジア堂)
まで氏名/電話番号/希望日(25日か26日か)をご明記の上お
送りください。

~定員になり次第締め切りとさせていただきますので、
お早めのご予約をお待ちしています。~


【プロフィール】
正木高志(まさき たかし)
http://masakitakashi.com/

1945年生まれ。東京教育大学文学部史学科卒。60年代なかばか
らインドを遍歴し哲学を学ぶ。
80年に九州・阿蘇山麓で帰農。アンナプルナ農園には大勢の若
者たちが訪れる。
90~91年にはモンタナ州立大学に招かれて環境倫理学を講義。
2000年から植林活動をはじめる。農業のかたわら講演や執筆な
どを行い、ヴェーダーンタ哲学の翻訳も手がけている。
07年春分から夏至にかけて、若者たちとともに島根県出雲から
青森県六ヶ所村まで「おむすび巡礼/walk9」を行う。
著書に『木を植えましょう』(南方新社)、『出アメリカ記』
(雲母書房)、『空とぶブッダ』(ゆっくり堂)など。


企画:東アジア堂 協力:沙羅舎/心泉茶苑/プランツ

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○ 5/2 プレイベント第二弾『東アジア平和道入門』のお知ら


9月に行う「walk9/韓国巡礼」に向け、プレイベントを開催します。
なぜ韓国を歩くのか、東アジアという地域がどんな意味を持って
いるのか、東アジアの平和のために今何ができるのか、などに
ついて語り合う日にしたいと考えています。

 一緒に東アジア平和道を歩きましょう。

「WALK9/韓国巡礼」プレイベント第二弾
 『東アジア平和道入門』

日時:5月2日(土)18:00開場 18:30開演 21:30終了
場所:カフェスロー http://www.cafeslow.com/
(JR国分寺駅徒歩5分 東京都国分寺市東元町2-20-10)
参加費:予約 2000円  当日 2500円(ともにワン
ドリンク付)
申込み:042-401-8505(カフェスロー)
問い合わせ:info@walk9.net

【ゲストプロフィール】  前田憲二さん

1935年生まれ。映画監督。日本や中国・朝鮮半島の祭りや芸能を
追い続け、祭事を記録した映像作品は250本以上におよぶ。
代表作に『おきなわ戦の図 命どぅ宝』、『土佐の泥繪師繪金』、
『神々の履歴書』、『土俗の乱声』、『鉄と伽耶の大王たち』(日韓合作)、
『恨・芸能曼陀羅』、『百萬人の身世打鈴』など。
著書には『渡来の祭り・渡来の芸能』(岩波書店)、『日本文化の
源流を探る』(沖浦和光編、解放出版社)などがある。
2001年、韓国政府より玉冠文化勲章を授与される。

企画:東アジア堂 協力:カフェスロー

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○「東アジア堂」メンバー紹介

 今回も東アジア堂の新メンバーを紹介させていただきます。
 今回のメルマガに「正木高志トークライブ@関西」の報告を書いて
くれた定久さんをはじめ、関西にも東アジア堂が生まれ、
「東アジア堂」には現在20名の方が参加しています。
「東アジア堂」メンバーはまだまだ募集中ですのでぜひご参加ください。


 はじめまして。あくあです。

 東アジア堂のメンバーの一人、yejinちゃんと出会い、メルマガ
第一弾のみなさんのメッセージに心を動かされ、参加しました。

 あたたかなメンバーとあたたかな空間での東アジア堂のミーティング。
 WALKの企画、広報を詰め、どう充実させていくか、毎回、いろんな
アイディアや思いが語られます。
 私は、正直、韓国と日本の関係性について、知らない事が多く、
きちんと知ろうという努力もしてきませんでした。
 そんな私もメンバーに寛容に受け容れてもらい、まず、感じる・
知ることから一緒にさせて頂いてます。感謝。

 私自身の韓国との関わりについて。
 福祉関係の仕事をしている関係もあり、以前、韓国の福祉現場
(児童館、知的障害のある方が活動する農場、YMCAのリサイク
ルショップ等)へ1週間程かけて行った事があります。
 脱北者の国の支援についてのお話を伺ったり、いろんな事を知ろう、
やりたいと感じている20代~30代の人達との交流もしました。
 各地で~宿泊した大サウナ浴場のご主人にも~とても親切にして
頂きました。

 その時に私が感じた事は、人の「情」と感情表現のストレートさ。
 そして個々人、国同志の結びつきを創りたいという共通の想いです。
 戦争の歴史から、日本や日本人に反感を感じている方々もいる現状や
歴史を振り返り、未来を創るため、もっと対話していけたら、
と思いました。
 東アジアというエリア、今の時代の地球にいる自分。
 地球上で生きている間に出会えて言葉を交わせるだけでも、
もの凄く大切なご縁だと思います。
 今、WALKを通して感じる様々な事は、貴重でもあり、自然なもの
でもあると思います。

 いろんな想いをシェアして、広がり、深めていくことから平和を
創っていけたらと思います。
 一緒に歩く、また、歩けなくても色々シェア出来る事を楽しみに
しています。
 どうぞ宜しくお願い致します。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

東アジア堂メンバー一堂

(問い合わせ先)info@walk9.net

東アジア堂ブログ:http://ameblo.jp/walk9-korea
↑過去のメルマガが載っています。

walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.3

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walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.3

                    発行:東アジア堂
                    発行日:2009.3.6

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 こんにちは。『東アジア堂』です。
 先日プレイベント第一弾を開催し、たくさんの方に「東アジア堂」に
参加していただき、一緒に東アジアについて考えることができました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
 東アジア堂では今後も4月に勉強会、5月にプレイベント第二弾を
企画しています。
 今後もたくさんの方の参加をお待ちしています。

<目次>
○ 2/22「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾のご報告
○ 4/11「東アジア堂勉強会」のお知らせ
○ 5/2「walk9/韓国巡礼」プレイベント第二弾のお知らせ
○ 「正木高志トークライブ2009」のご案内
○ 【感想】2/28「つながる歌 つながる舞 つながるいのち」
○ 「東アジア堂」メンバー紹介

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○ 2/22「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾のご報告

 2/22に「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾を開催しました。
 みんなで輪になり、おむすびを食べながら、平和について、東アジ
アについて、みんなで語り合いました。
 まず前回の「walk9/おむすび巡礼」の映像とお話からはじまり、
なぜ韓国を歩くのかという話をし、参加者一人一人にそれを受け
て想うことを話していただきました。
 参加者のみなさんがそれぞれ日々の暮らしの中で想うことや、
「walk9/韓国巡礼」に対して想うことを話してくださり、全員話し終
わったら2時間があっという間に過ぎていました。その後ミニハング
ル講座をし、みんなでハングルの歌を歌い、最後にアンケートを書
いていただきました。
 アンケートでは「あなたの東アジア人度」をお聞きしたのですが、
今回の参加者の平均東アジア人度は39.8%でした。これが高い
のか低いのかはわかりませんが、今後毎回イベントの度にお聞きし、
これが上がっていくのかどうか確認したいと思っています。
 メルマガをお読みのみなさんもよろしければ「あなたの東アジア人
度」と「なぜそう思うか」をお聞かせくださいね。
 最後に参加者の感想を抜粋して紹介させていただきます。

「25%。今日の集まりを体験して、少し東アジア人を意識してきました。」

「20%。『東アジア』を今まであまり意識したことがなかった!アジア
人とかならありますが。でも今日来たので20%UP!」

「25%。まだ日本という大きさでしか何かしようと考えれていないので。
9条のことで韓国にまで考えを広げたのは今日がはじめてです。」

「5%。普段日本人としか思ってない。むしろ日本人だーとも思ってない
です。考えさせられました。」

「50%。普段は「私は東アジア人だー!」と思うことはほぼ無いですが、
東アジアに行って、同じ肌の色の異国の人とふれあう時、アジア人同士
だからこそ分かり合えるモノを感じた時にすごくそう思う。
いろいろなきっかけで集まってきた方々に一緒に同じ場を共有できて
とてもよかったです。時間が経つのが早かったです。」 

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○ 4/11東アジア堂勉強会のお知らせ

 東アジア堂では、「walk9/韓国巡礼」に向けて事前に勉強会を
開催し、韓国について、東アジアという地域の持つ課題と可能性
について、過去に日本が韓国にしてきたことについて、学んでいき
たいと思っています。
 その第一弾を4/11に開催しますのでぜひご参加ください。

『東アジア堂勉強会vol.1』
テーマ:“東アジア市民社会”の可能性
     ——環境からみた東アジア市民社会と東アジア共同体

日時:4月11日(土)14時~17時
場所:沙羅舎 2階和室(JR三鷹駅徒歩5分)
http://www.mall.mitaka.ne.jp/webmall/img0093sarasya/top.htm#map
参加費:500円
ゲスト:廣瀬稔也(ひろせ・としや)さん

【ゲストプロフィール】 廣瀬稔也さん
1972 年生まれ。 2000年に東アジア環境情報発伝所を設立、現在代表。
中韓の環境NGOと日中韓環境情報3言語サイトENVIROASIAを運営。
現在は、主にアジア域内におけるE-waste問題などに取組む。
共編著書に『環境共同体としての日中韓』(集英社新書、2006年)、
『市民セクター経済圏の形成』(日本評論社、2003年)、『地球と生きる
133の方法』(家の光協会、2002年)などがある。

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○ 5/2「walk9/韓国巡礼」プレイベント第二弾のお知らせ

「walk9/韓国巡礼」プレイベント第二弾を国分寺にあるカフェスロー
にて開催します。この日はwalk9の生みの親である正木高志さんと、
ゲストに前回のメルマガでも紹介させていただいた映画監督の前田
憲二さんをお招きし、東アジアについて、日本人のルーツについて、
平和について語っていただきます。ぜひご参加ください。

日時:5月2日(土)18:00開場 18:30開演 21:30終了
場所:カフェスロー(JR国分寺駅徒歩5分 東京都国分寺市東元町2-20-10)
http://www.cafeslow.com/
参加費:予約 2000円  当日 2500円(ともにワンドリンク付)
申込み:042-401-8505(カフェスロー)
問い合わせ:higashi-asia-do-owner@yahoogroups.jp

【ゲストプロフィール】 前田憲二さん
1935年生まれ。映画監督。日本や中国・朝鮮半島の祭りや芸能を追い続け、
祭事を記録した映像作品は250本以上におよぶ。
代表作に『おきなわ戦の図 命どぅ宝』、『土佐の泥繪師繪金』、『神々の履歴書』、
『土俗の乱声』、『鉄と伽耶の大王たち』(日韓合作)、『恨・芸能曼陀羅』、
『百萬人の身世打鈴』など。著書には『渡来の祭り・渡来の芸能』(岩波書店)、
『日本文化の源流を探る』(沖浦和光編、解放出版社)などがある。
2001年、韓国政府より玉冠文化勲章を授与される。

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○ 「正木高志トークライブ2009」のご案内

 3月と4月にwalk9の生みの親である正木高志さんのトークライブを
関西と関東で行います。お近くにお住いの方、ぜひご参加ください。

【京都】
日時:3月27日(金) 午後7時
場所:綾部 旧奥神林小学校
参加費:1000円
お申込み先:090-9763-3823(樹心さん)

【神戸】
日時:3月29日(日) 朝9:00-11:00
場所:ミドリカフェ(神戸市東灘区本山北町2-6-24-1F)
http://midoricafe.jp/
参加費:2000円(1ドリンク付)
お申込み先:078-412-7214(ミドリカフェ)

【神戸】
日時:3月30日(月) 19:30-21:30
場所:モダナーク・ファームカフェ(神戸市中央区北長狭通3-11-15)
http://www.chronicle.co.jp/main.html
参加費:1800円(1ドリンク付)
お申込み先:078-391-3060(モダナーク・ファームカフェ)

【大阪】
日時:3月31日(火)  開場 18:30時 開演 19:00
場所:自然食レストラン「ばんまい」(大阪府池田市鉢塚3-15-5A)
http://teshigotoya.jugem.jp
参加費 1500円(1ドリンク付、要予約)
お申込み先: 072-761-0064(ばんまい・やさいの広場)

【東京】
日時:4月25日(土)  15:00~17:00(受付14:30~)
場所:三鷹 沙羅舎 地下1階 舞遊空間
(JR中央線「三鷹」駅 南口より徒歩6分、東京都三鷹市下連雀3-1-24)
参加費:1500円
お申し込み先:[メール]higashi-asia-do-owner@yahoogroups.jp
             (↑4/25、4/26どちらをご希望かお書き下さい。)
         [TEL.FAX]0422-41-8617(沙羅舎)

【神奈川】
日時:4月26日(日) 15:00~17:30(受付14:30~)
場所:ナチュラル&ハーモニック プランツ
(神奈川県横浜市都筑区中川中央1-25 ノースポート・モールB2F)
(横浜市営地下鉄「センター北」駅より徒歩1分)
参加費:1500円
お申し込み先:[メール]higashi-asia-do-owner@yahoogroups.jp
             (↑4/25、4/26どちらをご希望かお書き下さい。)
         [TEL]045-914-7505/[FAX]045-914-7506(プランツ)

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○ 【感想】2/28「つながる歌 つながる舞 つながるいのちー戦争と女性の
人権博物館建設のためのチャリティーコンサート東京ー』@一ツ橋ホール

 タンソの音が響き、チャンゴの音がはじけ、鐘の音が響く。
 チマ・チョゴリがふわふわと舞い、静かに歌声が聞こえる。
 コンサートは、戦争で亡くなった魂のために祈ることから始まりました。
 舞い手は、趙寿玉さん。
 チマ・チョゴリに羽が生えているように、ふわふわと舞う姿にうっとりしました。
 短歌とパンソリを歌うのは、安聖民さん。
 1人の歌い手が、太鼓の伴奏にあわせて身振り手振りで物語を語るパンソリは、
日本の長唄や落語など伝統芸能にも通じるようで、ルーツを感じずにはいられ
ませんでした。
 そして、ピアノとバイオリンにあわせて歌う、李政美さん。
 伝統を取り入れながら、万人に通じる歌を歌う透明な声に……惚れました。
 アジアにルーツを持ち、日本で生まれ育った3人の女性アーティスト。
 それぞれの中に受け継がれたもの、そして生きていく中で得てきたもの。
 “魂を解き放つ”、まさにその言葉通りの表現でした。
 観ているうちに、少しずつ演者と聞き手の境がなくなっていく。
 李政美さんの歌で、その境がすぅっとなくなったように感じました。
 肩の力が抜け、気負いなく、“つながっていこう”と思える。
 このコンサートは、ソウルの西大門独立公園内に戦争と女性の人権博物館を
建設するためのチャリティーコンサートです。
 コンサート開催までの道のりは、平坦ではなかったといいます。
 ずっと忘れたくても忘れられない過去を胸に秘めてきた元日本軍慰安婦の
ハルモニたち。
 ようやく証言の場を得ても、臭いものに蓋をするような、両政府の対応。
 それでも国籍関係なく“つながろう”とする人々がいて、ようやくここまできたんだ。
 そんな背景が見えるからこそ、肩の力を抜いて、境なく“つながろう”とすることが
大切だと思いました。
 そして、“つながろう”と声をあげているアーティストたちに、これから韓国を歩く
私たちを、少し重ね合わせた夜でした。
 いや~……しかし、李政美さん最高でした!
 ただのファンです(笑)

「戦争と女性の人権博物館」日本建設委員会のHPはこちら。
http://whrmuseum-jp.org

(栗田)

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○「東アジア堂」メンバー紹介

 今回も東アジア堂のメンバーを紹介します。今回は大阪にお住まいの
オム・チャンジュンさんです。「東アジア堂」メンバーはまだまだ募集中
ですのでぜひご参加ください。

 みなさん、大阪箕面在住の嚴敞俊(オム・チャンジュン)です。普段はコリ
ア語の先生しています。親しい学生はオムチャンと呼んでくれてます。生ま
れは違いますが、ソウル出身。性格は多分真面目系です。
 好きな日本語は「おもいやり」。最近、市民ネットを立ち上げ、事務局を
やっています。ちょうど3/1からHP公開を始めたので、一般用の掲示板は
ありませんが、一度見てください。http://www.nikkan100.net です。
 東アジア堂のみなさんとはこれからですが、31日の正木さんのトークには
行けるので、ゆっくりとお付き合いお願いします。walkにはおそらく参加は
できませんが、後方でできることはしたいと思います。何ができるかは考え
ていこうと。
 さて、行けば、思い出をたくさん作れるでしょう。大げさかもしれませんが、
21世紀の東アジアを開くという気概を持ってほしいです。平和の通信使だ
と思ってほしいですね。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

東アジア堂メンバー一堂

walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.2

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walk9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.2

               発行:東アジア堂
                  発行日:2009.2.8

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こんにちは。『東アジア堂』です。
先日のメルマガ第一弾にはたくさんの方から共感のメールを
いただき、東アジア堂メンバー一堂うれしく思うと同時に、今回
の韓国巡礼の重要性をかみしめています。
これからもたくさんの方にwalkに関わっていただき、一緒に
東アジアに平和ムーブメントを起こしていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。

<目次>

○ メルマガ第一弾の反響
○ 前田憲二監督にお話を聴きに行ってきました。
○ 【募集】「walk9/韓国巡礼」で訪れるといいところ
○ 2/22「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾詳細
○ 【感想】前田憲二監督『神々の履歴書』
○ 新「東アジア堂」メンバー紹介

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○ メルマガ第一弾の反響

先日のメルマガ第一弾にはたくさんの反響をいただきました。
そのうちのいくつかをご紹介させていただきます。

・ 今現在韓国を歩かれている宮田ゆうじさんから
「world march for peace and nonviolence」(http://www.marchamundial.org/

という世界行進が今年世界中で行われ、10月中旬に韓国を
行進するという連絡をいただき、「walk9/韓国巡礼」がその
行進とコラボレーションして韓国をウォークしたら素晴らしい
平和ウォークになるのではないか、という提案をしていただ
きました。ぜひコラボしていきたいと思っています。また進展
があればメルマガで報告させていただきます。

・ 2010年8月29日、韓国併合から100年目にあたる日に
日本と韓国で同時に和解のためのアクションをしよう、その
ためのゆるやかなネットワークをつくっていこうとされている
「100年ネット」(http://ameblo.jp/100net/)の増田都子さん、
オム・チャンジュンさん、岡田卓己さんから連絡をいただきました。
ぜひつながっていきたいと思っています。こちらも進展があれば
報告させていただきます。

・東アジア堂メンバーが8人になりました。今後新たなメンバー
の紹介もメルマガにてさせていただきます。まだまだ募集して
いますので、ぜひぜひご参加ください。

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○ 前田憲二監督にお話を聴きに行ってきました。

先日(1月21日)に前田憲二監督にお会いするために、ハヌ
ルハウスの事務所にお伺いしました。

僕が監督にはじめてお会いしたのは、昨年の12月6日に池袋
の芸術劇場での講演(「渡来人と日本列島」)でした。
その日の監督のお話はプログラムの関係で短く、あっという間
に時間が過ぎてしまいました。
もっとお話を聞きたかったのと、僕らがこれからやろうとしている
「walk9/韓国巡礼」のことをお伝えしたいと思い、ハヌルハウス
にお伺いすることにしました。ハヌルハウスには、前田監督と
菅沼さんと事務をなさっている広沢さんと受験で日本に来ている
アキラくんがいました。
その日伺った東アジア堂のメンバー3人は日本と韓国の歴史を
学びはじめたばかりなので「一体何を聞いたら良いのやら」と
緊張していたのですが、
お話しして行く中で、監督の最新映画である「耳塚(仮)」の
編集作業が大分進んでいて、4月には上映できるということや、
今はナレーションを入れようとしているということなどをお聞きしました。

豊臣秀吉と言えば、織田信長に仕え、農民から太閤にまでなっ
た英雄のように思っていましたが。秀吉が朝鮮に出兵して耳や
鼻を切り取って塩漬けにして持ち帰るように命令していたと聞
いて、本当に驚きました。
僕らは、一昨年にスタートしたwalk9がきっかけで韓国を歩く
ことになったことや、その準備のために去年の9月に江華島の
マニ山に登り、お祈りをして島を歩いたこと、韓国を5年歩き
続けている道法(ドッポ)上人の一団がたまたまソウル市内を
歩いていて、一緒に歩いたことなどをお伝えしました。
監督は「ウォークの趣旨はとても素晴らしいから、それを具体
化するためにどういう交流をし、歩いて行くのか今から考えな
さい、僕もヒントはあげるから自分たちで考えなさい」と言って
くれました。

前田監督のお話は、ただ歴史を調べて話しているのではなく、
実際に現地へ行って見て感じたことをお話ししていたので、本
当に重みがありリアルで、とても興味深かったです。(櫛田)

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○ 【募集】「walk9/韓国巡礼」で訪れるといいところ

前田監督のお話を受け、東アジア堂メンバーで「どういう交
流をしていきたいか」「どのようなところを訪れたいか」話し
合いました。

<どういう交流をしたいか>
・ 要所要所で日本人と韓国人が一緒にお祈りし、謝罪する。
そして2度とこの地で戦争を起こさないこと、これから平和を
つくりだすことを誓う。
・ 何か所かで地元の人たちと一緒にイベントやお祭りを行なう。
・ walkに参加した人たちと話し合う時間を毎日少しでも持ちたい。
お互いの国が抱えている(平和的、地域的、社会的、環境的)
課題や、具体化したい平和の形、東アジアの未来について
話し合いたい。
・週末にその地域の人と話し合う勉強会のような会を開きたい。

<どのような場所を訪れたいか>
・ 日本と朝鮮半島のつながりを感じられるところ
・ 謝罪やお祈りが必要な場所
・ 東アジア全体で今後考えていくべき課題のあるところ
(政治、経済、原発、環境問題など)
・ 日本人、韓国人であることを越えて人類として心の交流を続けた
人たちの足跡を辿る
・ 日本がまだ日本でなかったころ、渡ってきた多くの渡来人たち
のルーツを訪ねる
・ 平和を実現しようとしているところ、これからの東アジアの課題
を解決するために参考となるようなところ

これから東アジア堂で上に記したような場所について勉強し、
訪れる場所を決めていきたいと思っているのですが、
このメルマガを読んでいるみなさんにもここを訪れたらいい、とか、
ここがオススメとか、ここに知り合いがいるとかありましたら
ぜひ教えていただきたいと思っています。
ここの景色がきれい、でも、ここの人たちはあたたかい、でも
何でもかまいません。あげてくださったところすべてを訪れる
のは無理だと思いますが、参考にさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

連絡先:higashi-asia-do-owner@yahoogroups.jp

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○2/22「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾詳細

「walk9/韓国巡礼」に向けたプレイベントを行います。
参加者みんなで輪になって、なぜ韓国を歩くのか、東アジアと
いう地域が僕たちにとってどんな意味を持っているのか、
「walk9/韓国巡礼」をどんなwalkにしたいか、などについて
話し合いたいと思っています。ミニライブやミニハングル講座
も行います。ぜひご参加ください。
また東アジア堂では「出張東アジア堂」としていろんなところで
たくさんの人たちと「walk9/韓国巡礼」に向けたお話会を開
きたいと思っています。
この地域でも開いてほしいという方がおられましたらぜひ声を
かけてください。
よろしくお願いします。

■「walk9/韓国巡礼」プレイベント第一弾■

日時:2月22日(日)
17:30 開場  18:00 スタート  21:00 終了
場所:西久保コミュニティセンター2階 大広間
(JR三鷹駅から徒歩8分 武蔵野市西久保1-23-7 0422-54-8990)
参加費:500円(おむすび&お茶付)

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○ 【感想】前田憲二監督『神々の履歴書』

【1988年制作 監督 前田憲二】

この映画は、日本各所にある朝鮮半島からと思われる、渡来系神社を取材し、
地域の学者、文化人へのインタビューを通して古代日本と朝鮮文化の関連に
せまるドキュメンタリー映画です。特に日本各地にある、百済神社、新羅神社、
高麗神社の存在に注目し、その足跡をたどります。

朝鮮半島から渡来人が多く日本列島にやってきた時期は、3~4世紀で
いわゆる三国時代といわれる時代だったそうです。
日本では縄文人、弥生人という言われ方をしたりしますが、朝鮮半島から
たくさんの人たちが新天地を求めて島に渡ってきて、もっと前からこの島で
暮らしていた縄文人を従えたり、混ざり合ったり、追い払ったりしながら
渡来人たちを中心とした大和王朝ができたのではないかと言われています。
でも、ふと思い出すと、私が日本の小学校、中学校で学んできた日本史では、
大和王朝の時代(聖徳太子などの時代)に、多くの渡来人がいたということは
ほとんど学ばなかったと思います。それは古代史がとても曖昧なものだから
かもしれませんが、日本という島国に住む人たちの多くは、ここが島である以上

様々な地域から流れてきた人たちの末裔だと考えるのが自然だと思います。

映画の中でも登場しますが、東日本の古墳には、新羅とか高句麗形式の古墳
が多々みられるそうです。私は韓国で初めて土葬のお墓を見たとき、小さな
古墳がたくさんある・・・そう思いました。
古墳を作る風習をひとつとっても、日本と朝鮮半島の古代からの深いつながりを
感じずにはいられません。

前田監督が、日本の神々の履歴をたどっていきついたのは、朝鮮も日本もない、
そんな世界だったのだと思いました。(姜)


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○新「東アジア堂」メンバー紹介

前回のメルマガを読んで数名の方が新たに「東アジア堂」メン
バーになってくださいました。そのうちの一人、栗田めいさん
からのコメントを紹介します。
今後も随時紹介させていただきます。
「東アジア堂」メンバーはまだまだ募集中ですのでぜひご参加
ください。


はじめまして、めいです。
メルマガvol.1を見て、参加しました。

ミーティングは、おいしいご飯とお味噌汁から始まります。
お腹が満たされたら、その日の議題へ。
韓国を歩いてどうするのか、どんな場所へ行き、どんなことをした
いのか。
韓国の近代史、古代史、日本との関係、日本の歴史のこと。
それから、このWALKの名前、プレイベンントや冊子作りのこと。
そんな話をします。
わたしは知らないことの方が多く、たいてい「ほ~」「へぇ~」と
聞いています。
韓国で孤児院を作った人、役人として韓国へ行きながら韓国語を学
び陶芸を学び現地の人々と交流した人の話では、同じような思いを
持って活動していた日本人がいたんだ!と思って、嬉しくなりました。
東アジア堂のミーティングは、大きな問題へ立ち向かおうとしてい
ながら、とてもポジティブで未来のある話がたくさん出てきます。
どんなに仕事でぐったりしていても、必ずパワーをもらって帰ります。
読みたい本、見たい映画、訪れたい場所、日本で会いたい人がどん
どん増えてきます。

濃いエネルギーがぎゅっと詰まったアジアが大好きです。
だから、傷ついた魂のために祈り、少しでも多くいいところや魅力
を知りたい。
そのために、いろいろなことを日本で感じて、韓国へ行きたいと
思っています。

あっ、ミーティングの最後は、Yejinのハングル講座があるん
ですよ。
難しいけれど、違う言語を学ぶことは楽しいです。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

東アジア堂メンバー一堂

ブログopen

『東アジア堂』とは今年9月に行う「walk9/韓国巡礼」に向けて準備をしている有志チームの名称です。

WALK9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.1

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WALK9/韓国巡礼メルマガ「東アジアかわら版」vol.1
               発行:東アジア堂
                  発行日:2009.1.19

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 こんにちは。『東アジア堂』の藤井です。
 『東アジア堂』とは今年9月に行う「WALK9/韓国巡礼」
に向けて準備をしている有志チームの名称なのですが、
「WALK9/韓国巡礼」に関するお知らせや詳細、進捗情報な
どを今後定期的にメルマガとしてお送りします。
 どうぞよろしくお願いします。

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○ 【速報】「WALK9/韓国巡礼」開催します!

 東アジアの平和のためにに、今年の9月から約3ヶ月かけ
て、韓国の人たちと一緒に韓国を歩いて一周します。
 韓国の人たちと共に歩き、共に生活をしながら東アジアの
平和について語り合い、一緒に東アジアに平和をつくりだし
ていきたいと思っています。
 一部参加も可能です。ぜひ一緒に歩きに行きましょう。

期間:2009年9月中旬から約80日
行程:未定(韓国を1周します)

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○ 今後のアクション

・キックオフイベント開催(2/22)
・学習会「れいめい塾」の開催(不定期)
・正木高志トークライブ(全国)
・小冊子の発行(7月予定)
・韓国下見ツアー(7月)

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○ 「東アジア堂」メンバー募集中!

 「東アジア堂」では、毎週木曜日に集まって、WALK9/韓
国巡礼の準備、イベントや冊子の企画、メルマガの編集など
を行っています。それに並行して韓国語や東アジアの歴史に
ついても学習しています。
 一緒に準備・企画していくメンバーを募集しています。
 参加していただける方はぜひご連絡ください。

(連絡先)higashi-asia-do-owner@yahoogroups.jp

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○ 発起人からのメッセージ

 「WALK9/韓国巡礼」の発起人である正木高志からのメッ
セージを紹介させていただきます。


去年の秋(2008年9月)にソウル市内と近郊を3日間歩いて
きました。walk9/韓国巡礼の種をまきました。
以下はその出発時、南北の国境に面した江華島のマニ山とい
う聖地で、朝鮮半島の古い自然神にささげた祈りです。



韓国ではながい苦難の歴史がつづいています。日本による植
民地支配、独立した後の朝鮮戦争、そして南北分断の悲劇。そ
の痛みは私などには本当にわからないかもしれませんが、
日本の侵略からはじまった韓国の人々の苦しみにたいし、深
く謝罪し、心からお詫び申しあげます。

世界は戦争と環境問題という現代文明の負の遺産に暗く覆わ
れています。この問題を解決しなければ、生きとし生けるも
のがみな永劫の苦しみを受けることになってしまいます。「バ
ラバラ」の国家の集合から「ひとつ」の地球へ世界はシ
フトするでしょう。しかし問題を生じた同じ現代文明の思考
方法によって問題は解決されません。解決は先住民の文化や東
アジア文明など、非西洋からもたらされるでしょう。

いま日本では、憲法九条の改正が論議され、平和憲法の是非
が国民投票で問われようとしています。これは日本があらた
めて軍備と戦争の放棄を自ら決意するまたとないチャンスで
す。
日本人が平和を選んだら、それは戦争からの出口が見えない
世界に一筋の光明をもたらすことになるでしょう。「ひとつ
の地球」が実現する、新しい歴史のはじまりになるでしょ
う。

平和憲法は平和からのみ産まれます。そして平和とは国内問
題ではなく、隣国との関係です。日本が平和憲法を選ぶには
韓国との和解が必要です。近隣諸国との共同作業によっては
じめてそれは可能になるでしょう。
9 aid movement(九条を救う運動)は、とりわけ若い人たち
の力でなしとげられるでしょう。なぜなら若者たちは、もと
もと地球人として、この時代に生まれてきたからです。

日本と韓国と中国の若者たちが手をつないだら、国家を超え
る、新しい地球文化が誕生するでしょう。そして平和を選ぶ
みずみずしい力がそこから湧きだすでしょう。
これからwalk9/韓国巡礼を出発いたします。韓国と日本の
若者たちがともに歩く足跡に平和が芽吹きますように。美の
なかを歓びにみちて歩くことができますように。ありがとう
ございました。



マニ山の麓を出発するとき、朝陽のまわりに虹の輪がかかり
ました。それは神さまからの返事をいただいたようで、その
とき韓国一周巡礼の決心をしました。種まきwalkは3日間で
したが、平和を祈って5年間巡礼をつづけてきたウオークの
神様みたいなお坊さんに会ったり、韓国の平和を願う人たち
の共感と熱い思いを強く感じる、愛にみちたすばらしい経験
でした。

私は夢を見ています…
東アジアの若者たちの平和の力で日本が九条を選んだら
その力は十倍になって南北統一を実現し
さらにその力が十倍にふくらんで中国がインドと和解し
するとチベットはもはや軍事的な重要性を失い
チベット人がチベットへ帰ることができるでしょう。
そしてダライラマがチベットへ帰る日
東アジアに生まれた平和のうねりは大波となって
地球の裏側まで押し寄せるでしょう。

東アジアピースロード。
そんな平和への道が、日本から韓国へ
韓国から中国へ、インドへとつづいています。

そうしてイモ虫だった九条は
蝶になって世界へ羽ばたいてゆくでしょう。

正木高志

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○ 「WALK9/韓国巡礼」にかける想い

 最後に東アジア堂のメンバー(姜咲知子、櫛田寒平、藤井
芳広)の紹介を兼ねて、各々の「WALK9/韓国巡礼」にかけ
る想いを載せさせていただきます。

■姜 咲知子(かん さちこ)■

9条(戦争放棄)で韓国と北朝鮮を一つにしたい。
突拍子もないこの想いが、私の心をとらえて離さなくなりま
した。
1945年に日本から解放された朝鮮半島が、1950年に
は冷戦下の米ソの思惑で2つに分かれ戦争になり、未だ「休
戦」状態で戦争が終わっていません。これは本当に悲劇で
す。
そして祖国が分かれてしまったことで、戦後も日本に暮らし
続けた在日コリアンまでも大きく2つに分かれたままになっ
ています。

でも、なんとなくだけど、朝鮮半島が本当の終戦を迎え、分
断という深く濃いラインが、薄く点線になっていく日は近
い、そんな気がしています。

日本では、戦争放棄を誓った憲法9条がピンチです。
私は憲法9条は、日本が世界に、とりわけ植民地支配をした
アジア諸国の人たちに対して、「二度と同じ過ちは繰り返し
ません」という意味で誓った約束だと思っています。

あと数年後に、国民投票で憲法を見直すことになるでしょ
う。
その時、日本国民は再度「戦争放棄」「戦力の不保持」を選
ぶことができるでしょうか?

戦争がなくならないこの地球上で、日本が、「戦争放棄」
「戦力の不保持」を再度本気で誓うことができたら、その平和
主義の波で、お隣の朝鮮半島が平和的にひとつになってい
くと思います。

それは波紋のように全世界に広がっていくに違いありません。
「戦争放棄」の憲法を持つ国が増えていくこと。
これが戦争で疲れきった人たちにとってどれほどの希望にな
るでしょうか。そのことを想像した時、私は体が震え、涙が
止まらなくなりました。

2007年5月に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へ行き
ました。その時、板門店を案内してくれた北朝鮮の兵士が
こんなことを言いました。

「核を持ち強くなれば、平和が保たれます」

私はこれを聞いて悲しくなったし、それは絶対違う!と心の
中で叫びました。

軍隊は人を幸せにはしません。
それは100%歴史が証明してくれています。
武力(武器)による平和なんて存在しません。
武力によって守られていると思わされている「平和」なんて、
決して本当の平和じゃない。

搾取と差別、貧困と格差、そんなもので覆われた世界に、真
の意味で平和を実現するためには、まずすべての武器をなく
し、その代わりに、医療や福祉、保健や衛生、教育や文化を
豊かにしていくこと・・・。

できるはずです。
それを実現するために、私はあきらめないことにしました。
戦争を支える大きな経済システム中で、生かされている現実
からも目をそむけない。でも、絶対それ(戦争)を肯定しな
い。
小さな地域やコミュニティが、自分たちの中で循環する経済
やエネルギーのシステムを運用する時代になりました。
できるんです。私は希望を捨てません。

韓国を歩くときは、人やモノ、場所に出会い、心を通わし、
未来を共に作っていく仲間のネットワークを作っていきたい
と思います。


■櫛田寒平(くしだかんぺい)■

なぜ人は争うのでしょうか?
戦争をする理由は2つあると思います。
その1つ目は物の奪い合いです。
本当は奪い合う物などありはしないのですが、、、
ぶっちゃけて僕の考えを言えば、本当は大地も空も海も私自
身も、その全てが私の物でもあなたの物でもないのです。全
ては地球の物であり、物というより地球そのものであり、地
球は宇宙そのものなのです。おそらく地球が死んだら私たち
が死ぬように、宇宙も死ぬことになるでしょう。
もちろんタイムラグはあるでしょうが、、、

2つ目の理由は、1の(奪い合い)を理由に「敵」といわれ
る対象をつくりあげ、そのために武力が必要になるからで
しょう。
敵がいるから武器が必要になるのです。
ここで僕が思うのは本当に敵はいるのでしょうか?いるとす
ればどこにいるのでしょうか?そう思っている敵は本当に敵
なのでしょうか?何百年か前には家族だったかもしれないア
ジアの人たちを敵とみなし、殺し合う必要がどこにあるとい
うのでしょうか。

僕は先日韓国に行ったことで東アジア人という意識が芽生え
ました。
この意識は9aidに向かう上で大きな一歩になる予感がして
います。
なぜなら本当の平和は日本だけでは叶わないものだからです。
2010年5月18日に国民投票法案が施行されます。この
国民投票法案は戦後日本が守って来た平和への思い(もう二
度と戦争を繰り返さないということ)を、戦争を知らない世
代となった僕らが考え選び直すことになるものなのです。(だ
から真剣に考えないと駄目なんです。)
そのために必要なことは何だろう?と毎日考えていました。
そして僕が思いついたことは敵をつくり、敵を倒すための努
力をするよりも、敵を知り、敵ではなくなるための努力を私
たちはするべきではないのだろうかということです。
「私たちはお互いをあまりにも知らな過ぎるのではないだろ
うか」
して来たこと(過去)を知り、これからしてゆくこと(未来)
を考えることは決して無駄ではないと僕は思っています。

イマヌエル・カントが「永遠の平和」という本の中でこんな
ことを書いています。
「戦争状態とは、武力によって正義を主張するという悲しむ
べき非常手段にすぎない」
「いかなる国も、よその国の体制や政治に、武力でもって干
渉してはならない」
「殺したり殺されたりするための用に人をあてるのは、人間
を単なる機械あるいは道具として国家の手にゆだねることで
あって、人格にもとづく人間性の権利と一致しない」
まさに今の人類に必要なメッセージだと感じました。

具体的なヴィジョンとしていくつか上げてみます↓
日本はこれから
・「良心的軍事拒否国家」になるべきである。
・「対外紛争のために国債を発行してはならない」
・「常備軍はいずれ、いっさい廃止されるべきである」
・「戦争を起こさないための国家連合こそ、国家の自由とも
一致する唯一の法的状態である」
・「世界政府」は無理としても「世界市民」は空想の産物で
はない、地球温暖化もチベット問題も国家の利害ではなく、
市民の問題と捉えるべきなのだ。
・「永遠平和は空虚な理念ではなく、われわれに課せられた
使命である」
・決して平和をあきらめてはいけない。

僕が生きて来て気がついたことがあります。
それは「知る」ということは本を読むことでも、TVをみるこ
とでも、誰かの話を鵜呑みにすることでもなかったというこ
と。
「知る」ということは自分自身の感性で感じ取る直観のこと
だと今僕は思っています。

人は出会い時が来ればお別れします。
因果の流れは10年や100年では済まされない大きな時の流れ
なのです。
その流れの中でつながれて来たお陰で、僕らは命を手に今こ
こにいるのです。
僕はみんなにお願いがあります。
もし僕の言っていることが分かったら伝えてほしいのです。
それは「1000年後を見据える勇気を持つこと」

「韓国walk9」は違いを越え、隔たりを越え、過去を知り、
過去を受け入れ、理解反省をして、東アジア全体で平和を選
び取るはじめの一歩になるでしょう。
今、地球は間違いなくひとつになろうとしています。
しかし「はい、明日から私は地球人!」っていうのは非現実
的だと思うのです。
ホップステップジャンプ、日進月歩で私たちは一歩一歩着実
に歩んで行かなくてならないのです。
宇宙の大きな流れは私たち文明という川の流れを一瞬で飲み
込んで行く大きな流れです。

東アジアが和解し、平和になり、東アジアから世界が平和に
なっていきます。
平和とは全てのいのちが幸せであることです。
そのために必要なものは、たくさんの物でもお金でもなく、
他を慈しむ心なのです。
その心なら僕らはもう既に持っています。
ただ忘れているだけなんです。
枯れそうになっている心に水をあげて育てて行けば、いつか
必ずきれいな平和の花が咲くことでしょう。
完璧じゃなくても完全じゃなくても、失敗しても、今できる
ことを生きている私たちはやるしかないのです。

笑顔が一番!

あなたの本当に大切なものは何ですか?


■藤井芳広(ふじいよしひろ)■

昨年9月、韓国のソウルを流れる河、漢川(ハンガン)の河
口にある江華島(カンファド)という島を歩きました。その
島はこれまで何度も戦場になり、同じ民族同士が銃を向け合
い、殺し合ってきました。

僕はそこを歩いている間中ずっと深い悲しみを感じていまし
た。その悲しみは、殺し合い失われてきたたくさんの命たち
の悲しみであり、それを見守ってきた海や大地の悲しみだっ
たんだと思います。

僕はその島で、2度と同じ民族・種族同士で銃やミサイルを
向け合わないこと、命を奪い合わないことを願い、そして誓
いました。

2010年に憲法9条を改正するかどうかを決める国民投票
が行われようとしています。そこで日本人が憲法9条を捨て
るか選ぶかという選択は東アジア全体に大きな影響を与えま
す。

もし日本が9条を捨て軍備を整えれば、韓国と北朝鮮は軍事
的に結びつき、東アジアの地域の平和は確実に脅かされるで
しょう。
しかしもし日本が憲法9条を選び、武器を捨てるなら、日本
と韓国と北朝鮮が平和的に結びつき、東アジアの地に平和を
つくりだすことができます。

2009年9月、僕たちは東アジアの平和のために韓国を歩
いて一周します。
歩きながら東アジアの地にこれからどのようにして平和をつ
くりだしていくのかを韓国の人たちと一緒に考えたいと思っ
ています。
そして東アジア人として9条を選びとり、東アジアの地で実
践していきたいと思っています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします

東アジア堂メンバー一堂
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