walk9/韓国巡礼 -52ページ目

<walk4日目>午前中の特別講義@ソンミ山

こんにちは。
本日のブログ担当はえっこばです。
韓国からは明後日帰ってしまいますが、日本事務局スタッフとして引き続きwalk9と一緒に歩き続けますのでよろしくお願いします。

さて、4日目は歩くのはお休みで午前中は何組かに分かれて行動しました。
私は昨日からお世話になっている 民衆の家 のスタッフの方たちとソンミ山へ見学コース。

スタッフの1人、コ トンユンさんのお話を聞きながら頂上を目指します。

ソンミ山は、山というよりも丘のような高さの山です。数年前に崩されてなくなってしまう危機に瀕しましたが、その際近くの住民たちがかわりばんこに山で寝て反対運動をしその決定を覆したことがあり、みんなに愛されている麻浦の象徴のような山です。

しかし、今また削られることが決定してしましました。今度は学校を作るために山の5分の1が削られてしまいます。でもまた、住民たちで反対運動をして止めるそうです。今度の土曜日にデモをするのですが300人くらいが集まり6歳くらいの子どもたちも参加するというのですから、本当に住民みんなの願いなのです。

ソンミ山にある公園を通った時、ひとりのおじいさんが大声で話しかけてきました。
「この山は小鳥もいっぱいいる。木もいっぱいある。どうしてこの山を削るんだ!!」
とおりすがりの私たちさえも伝えたい胸にいっぱい抱えた想いです。


$walk9/韓国巡礼
近くの住民たちが作っている市民農園を見ながら。
この山は、本当に色んな木が植えられていて歩いていてとっても気持ちがいい~!

韓国では毎年4月5日が木を植える日だそうです。
第2次世界大戦の時もそうでしょうが、朝鮮戦争の後、韓国ではすっかり木がなくなってしまいました。そのため、政府が1960年から全国的に植林を始めましたが、最初は何も知らずに1、2種類の木しか植えていなかったために生態系が壊れかけてしまったそうです。今は、専門家も現れ民間団体も出来、それぞれが勉強しながらその土地その場所にあった木を植え続けています。
ソンミ山にも様々な木が植えられ、公園やテニス場、エクササイズスポットのようなものまであり、散歩するのにちょうどいい。この近くの人たちが本当にうらやましいです。

この山を削るなんて、本当に「なんで!!」の気持ちでいっぱいです。
今回もみんなの願いがひとつのパワーになって、黒い力に打ち勝てますように。


$walk9/韓国巡礼
ソンミ山の守り神。4年前にこの山を守る という想いでたてられました。
手前が男で、奥が女です。


$walk9/韓国巡礼
頂上にて。
ここからは、ソウル市内がよく見えます。
朝から曇っていた空から日差しも見えていい気持ち。
ここまでwalk9は本当に天気に恵まれています。
感謝感謝!

〈walk4日目〉 午後の勉強会 part.2

9月12日 勉強会の続編です。

今回は北朝鮮という国について
ヨンファン先生に教えていただいたことを話します。

まずこのブログを見ている日本人の皆さん、
北朝鮮がどんな国か、イメージできますか?

テレビに映る北朝鮮はいつも、
・キム正日総書記による独裁政治
・チマチョゴリを着た女性が怖い顔でニュースを読んでいる
・経済制裁などで世界から孤立している
・ミサイルや核開発を進めている危険な国だ
・拉致問題
・美女軍団

・・・と、こんなイメージをお持ちではないでしょうか。
少なくとも私の北朝鮮に対する印象はまさにこの通りでした。

けれど実際、北朝鮮と国交のある国は世界に100カ国以上。

フランスを除くEUの国々はピョンヤンに大使館を持っています。

ブッシュ政権で覆されましたが、韓国は北朝鮮に安全な原発をつくろうとしました。
なぜならソ連が開発した原発はプルトニウムが出るからです。


北朝鮮は 私達日本人が思っているほど、危険な国ではない
悪の枢軸と言われるような国ではありませんでした

ではなぜ私達はそんなな悪いイメージしか持てていなかったのでしょう?

それは 洗脳です

日本は北朝鮮と国交がありません

なので北朝鮮の人々が普段 普通に生活している様子を取材をすることができません。
そのため、いつも私達が北朝鮮について耳にするとき、目にするとき、
彼らは核開発をしていたり、ミサイルを打ち上げていたりするのです。

また日本政府は、北朝鮮という国を敵として位置づけることで、
それに対する日本の軍事力を上げようとしています。
それは9条の改正にもつながっていく危険な洗脳です。


2006年6月15日
キムデジュン大統領のとき
韓国と北朝鮮は互いに歩み寄った日がありました。

北朝鮮のケソンという都市に韓国から電車で行くことができるようになったのです。
大統領が変わって、残念ながら現在はいくことが厳しくなっていますが、
これはとても大きな統一への一歩です。

韓国の人の4人に1人は北に家族がいるといいます。
休戦状態とは言え、常に北から攻めてくることに備えていた韓国の人々も
次第に戦争をする意思も気力もなくなっていきました。

私達の知らないところで、少しずつ、分断の壁が壊されていっていたのです。

とても嬉しいことです。

北朝鮮と韓国は、決して統一国家にならなくてもいいのだと
気づかされた日になりました。

いつかあたたかいエネルギーで、両国が溶け合うことを願って
明日も歩き続けます。


【さおり】

<walk4日目>午後の勉強会 part.1

$walk9/韓国巡礼

9月12日(土)午後 walk9勉強会にて金英丸(キムヨンファ)さんにお話していただきました。

ヨンファさんは「12年間東アジアの平和、日韓の市民の交流のための仕事に関わっている。」と仰っていました。

北海道のシマリナイ湖でのダム建設のために戦時中韓国から数千人の人が強制的に連れてこられ、たくさんの方がそこで亡くなられた、という話をお聞きしました。

ヨンファさんは80年代後半から「東アジア共同ワークショップ」として日本と韓国の若者たちと一緒に、
ダムで亡くなられた方の遺骨の発掘作業をされてこられました。

「30cm掘ったら骨が出てきた。30cm掘るのに60年以上の時間がかかった。」
「掘る時はいつも雨が降る。それはなくなった方達の涙だと思う。」

遺族の方たちに骨を持っていくと、
「毎日夢に見るから会いたくない」という人がいたり、
「今まで命日がわからなかったからいつお祈りすればいいのかわからなかった。」と言ってそれを知れたことをよろこぶ人がいたり、
「私の家族と一緒に働いたのだから誰の骨でもいいからもらいます。」という人がいたり、
「今骨をもらってもともらうお金がない」と言ってもらうのを断る人がいたり、いろいろだそうです。

一度、強制連行で連れていかれて生き残って帰ってきたおじいさんと一緒に発掘に行かれたそうです。
その時、当時働いていた建設会社に行かれ、「体験者が来られたから会うべきだ。」と建設会社の人に言ったら断られたそうです。
おじいさんはそれを聞いて「彼のせいじゃなく、国が悪い。」と言われました。

しかしそのおじいさんが遺骨が今も弔われずほったらかしになっているのを見て、
「人が死んだら最後は礼儀正しくまつるのがどこの国でも礼儀だ。」と言って怒られたそうです。

僕は日本にいた時、たくさんの韓国の人たちが強制連行、強制労働させられ、たくさんの人たちがなくなられた、という話を聞きました。
でもその話を実感することができませんでした。
今回ヨンファさんから話を伺って、とてもリアルに感じることができました。

これから僕らは自分の目と心と足で歴史を感じていきたいと思っています。

ヨンファさんは
「日本人と韓国人の具体的な出会いが大事。それは国がやる外交を越える。
みなさんは日本の外務大臣よりもはるかに大きなことをやっている。」
と仰ってくださいました。

それを自覚し、自信を持って、出会い、学び、交流していきたいと思っています。

(後半は北朝鮮に関する話だったのですが、長くなるのでそれはまた別の機会に。)

(ふじいもん)

9.11

歩いていて頭と足がバラバラになると
すぐに疲れてしまいます。
行進の先導と後尾がバラバラになると
みんな疲れてしまいます。

美と平和と喜びはハーモニーにあります。
言葉の通じない韓国と日本の若者たちが
これからどうやってハーモナイズしてゆくか
とても楽しみです。

調和するために私たちは
我を捨てなければなりません
善意の我さえも

いも虫から蝶へ。
ひとつの地球へ飛躍するために
巡礼が若者たちのトレーニングの場となりますように。

9月11日 正木高志

<walk 3日目>ありがとう

walk3日目です。

walk9/韓国巡礼
ここは富川(プジョン)です。
今までいた江華島(カンファド)とはガラリと変わり、カラフルなビルがたくさんあって
少し戸惑いを隠せない私たちですが
バスに乗って昨日のゴール地点へといざ、出発です!

walk9/韓国巡礼
道の脇で休憩。
座ったり、横になったり、瞑想したり・・・
トリョンのヨーガ講座です。
今日はKechari Mudraといって、舌を口の上側につけることで、天からのプラナをスムーズに全身にいきわたるようにする歩きながらできるヨーガを教えてくれました。
実際に、私もしましたが、いつの間にか普通に歩いてました。

walk9/韓国巡礼
お昼過ぎ。ここはお寺の中で日本とは異なるお墓がいっぱいありました。
ちょっとお邪魔してお昼ご飯です。
朝、みんなでにぎったおにぎりは最高においしくて、エネルギーが補給されて、感謝していただきます。
まさしく、魔法のおにぎりです。

walk9/韓国巡礼
道路を歩くときは、車がいっぱいで、大きい車もいっぱい通って
少し息がしずらかったです。
でも、反対側には、ひまわり、コスモス、蜜を吸うミツバチ・・・
これらは私たちの疲れを少し吸い取ってくれます。

walk9/韓国巡礼
トイレ休憩。
ガソリンスタンドのトイレをお借りしました。
ぼ~ってして、身体を休めます。

walk9/韓国巡礼
やっと車の少ないところへ来ました。サイクリングロードです。
自転車にのった多くの人とすれ違って、笑顔で挨拶
「アニョハセヨー」
帰りの車を待っている途中、自転車に乗った謎のおじさんが私たちに声をかけてくれ、
巡礼していることを伝えると、そのことに共感してくださり、なんとコンビニでカップラーメンをたくさん買ってきてくれたのです。
ビックリしたのと同時に感謝の気持ちでたくさんです。
本当にありがとうございます。
おじさんいわく「いい靴を履け」だそうです。

道がわからなくなった時、多くの韓国の人たちが真剣に一緒に考えて教えてくれました。

韓国の人、地、空・・・
私たちの巡礼を喜んでくれていて、歓迎されていて、とてもうれしく思います。



今日から4泊、民衆の家にお世話になります。
ここはソンミ山がつぶされそうになったとき、町の人たちが一緒に立ち上がり、反対運動を行いました。
この民衆の家はその象徴でもあります。
近くにはフリースクールやコープなどがあり、民衆の家にも近所の人たちが集まる場所にもなっています。


今日のゴール地点城山大橋です。
一番歩いた人は28キロ歩きました。

[ナオミ]