<walk4日目>午後の勉強会 part.1 | walk9/韓国巡礼

<walk4日目>午後の勉強会 part.1

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9月12日(土)午後 walk9勉強会にて金英丸(キムヨンファ)さんにお話していただきました。

ヨンファさんは「12年間東アジアの平和、日韓の市民の交流のための仕事に関わっている。」と仰っていました。

北海道のシマリナイ湖でのダム建設のために戦時中韓国から数千人の人が強制的に連れてこられ、たくさんの方がそこで亡くなられた、という話をお聞きしました。

ヨンファさんは80年代後半から「東アジア共同ワークショップ」として日本と韓国の若者たちと一緒に、
ダムで亡くなられた方の遺骨の発掘作業をされてこられました。

「30cm掘ったら骨が出てきた。30cm掘るのに60年以上の時間がかかった。」
「掘る時はいつも雨が降る。それはなくなった方達の涙だと思う。」

遺族の方たちに骨を持っていくと、
「毎日夢に見るから会いたくない」という人がいたり、
「今まで命日がわからなかったからいつお祈りすればいいのかわからなかった。」と言ってそれを知れたことをよろこぶ人がいたり、
「私の家族と一緒に働いたのだから誰の骨でもいいからもらいます。」という人がいたり、
「今骨をもらってもともらうお金がない」と言ってもらうのを断る人がいたり、いろいろだそうです。

一度、強制連行で連れていかれて生き残って帰ってきたおじいさんと一緒に発掘に行かれたそうです。
その時、当時働いていた建設会社に行かれ、「体験者が来られたから会うべきだ。」と建設会社の人に言ったら断られたそうです。
おじいさんはそれを聞いて「彼のせいじゃなく、国が悪い。」と言われました。

しかしそのおじいさんが遺骨が今も弔われずほったらかしになっているのを見て、
「人が死んだら最後は礼儀正しくまつるのがどこの国でも礼儀だ。」と言って怒られたそうです。

僕は日本にいた時、たくさんの韓国の人たちが強制連行、強制労働させられ、たくさんの人たちがなくなられた、という話を聞きました。
でもその話を実感することができませんでした。
今回ヨンファさんから話を伺って、とてもリアルに感じることができました。

これから僕らは自分の目と心と足で歴史を感じていきたいと思っています。

ヨンファさんは
「日本人と韓国人の具体的な出会いが大事。それは国がやる外交を越える。
みなさんは日本の外務大臣よりもはるかに大きなことをやっている。」
と仰ってくださいました。

それを自覚し、自信を持って、出会い、学び、交流していきたいと思っています。

(後半は北朝鮮に関する話だったのですが、長くなるのでそれはまた別の機会に。)

(ふじいもん)