画廊とキャンドルナイト、日本画編 | けものみち

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日記のようなものです。



やわらかそうな桜の花。

先週金曜日。
柴田悦子画廊さんにて、安住小百合さんの日本画です。





幻想的な睡蓮。





うそうそする人びと。

この日は蠟燭の光で作品を拝見する事が出来ました。
絵の中の明るい部分や金箔が、やわらかく、しかし実体を得たかの様に浮かび上がります。

以前、谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』という本を読んだ時
(あまりにもあちこちで色んな人に紹介されているので、悔しがりながら読みましたが
 まさかの楽しい本でした。お名前のイメージと違って、可愛くて面白い人です!)
蠟燭の明かりと、現代の照明とでは、物の見え方や感じ方が違う。
と、様々な実例を挙げて力説されました。
漆塗りの器であったり、能であったり、部屋そのものであったり・・・

「ですよね~」と思いました。

しかし、こうして絵を見る前まで
どの程度その事を私は理解できていたのか、今となってはあやしいものです。
実際に見てみて、もっとしっかり心に落とし込まれたように思います。

画廊の方に「まさに『陰翳礼賛』の世界ですね。」と言うと
「そう、そういうことなんです!」と、瞬時に伝わりました。
『陰翳礼賛』・・・恐ろしい子( ΦωΦ)!

それから比較のために、普段の照明でも鑑賞しましたら
これはこれでとても良かったのです(*'ω')





煌々と明るい中で・・・のはずなのに、その中にありながら
ふんわりやさしく、草花は光っているのでした。

これらは「銀座☆夜のギャラリー巡り」の中で行ってきた際の写真であります。
8つほどの画廊さんを数名で巡るのですが
「トウキョウミルキーウェイ」というスローライフ活動の一環だそうで
画廊さんたちはキャンドルナイトを実施されているという、現実と幻想を兼ね備えた、素敵な気配のする企画ですヾ(*'ω')ノ

募集人数は最大24名、12名ずつの2班に分かれており
片方の班は30分早く集合します。
しかし、最初の目的地に早く集合する以外は、2件目からのスケジュールは
時間を含めてすべて一緒でありました。

最初の場所はじゃあ、柴田悦子画廊さんの場所が分からない人のための
待ち合わせ用の集合かしら(*'ω')
と勝手に判断し、そちらに申し込みました。
そうしたら、そちらはそちらでイベントが開催されていたのです。
写真を連続で表示したいので、別の日記に分けたいと思います。

それに、長くなりましたものね(*'д')ノ





せっかくなので、もう少し写真。





月と梅。





薄闇に浮かぶ花から、金箔の部分はさらに浮かび上がります。
なかなか夢の様な世界でありました(*'ω')~゜