ラジオ | けものみち

けものみち

日記のようなものです。

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「堪ヘ難キヲ堪ヘ 忍ヒ難キヲ忍ヒ」
この先のお言葉をご存知ですか?

私は最近になって知りました。
「堪ヘ難キヲ堪ヘ 忍ヒ難キヲ忍ヒ」の先には
「以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス」と続けられていたのです。

これまでずっと、耐え難きを耐えとは、戦時下の事をおっしゃっているのだと
思い違いをしておりました。

そうではなくて、これからが大変だというお話だったのです。
大変な思いをしても、平和な世界にしてゆきたいと
そういうお話だったのです。

1945年8月15日、正午の玉音放送。4分と30数秒。
耐え難きを耐えの前には、亡くなったり怪我をした兵隊さんや銃後の人々のこと
また、戦争のために家や仕事を失った人を思うと辛い、というお話があります。

さらに先へ続くお話の中には「爾(なんじ)臣民と共に」という言葉がありました。

子供の頃から、8月になれば聞いていた
「耐え難きを耐え 忍び難きを忍び」だけで
自分は玉音放送を知っているのだと思ってきました。

だけど、知らなかったのだなと、この歳で知りました。


スタンプのモデルは、小学生の頃に祖父からもらったラジオです。
AM専用、伸ばせるアンテナなし。
チューニングは物理的に回すダイヤルです。
シンプル過ぎて壊れません。
もしや、私の方が先に死ぬのかも知れませんね。

慎重にチューニングしていると、ロシア語や朝鮮語を拾える時があります。
朝鮮語の方は懐かしい感じのする歌謡曲ばかり流れます。
(ポップな曲が全然聴こえてこないのです。だから多分、朝鮮語です。)

一緒に聴いている人たちの事を思いながら
時々そこで、ダイヤルを止めて聴き入るのです。