東中野銀座通り商店街を少し歩いたところ
雑居ビルの2階へ階段を上がります。
布ぬのしくお出迎え。
アフリカはとても広いので
私には漠然と「アフリカっぽい」と見えますような
アフリカの布がかかっています。
喫茶店の入り口です。
お店の名前も、そちらの方の言葉らしい。
これはこちらのホームページで知りました。
以前、地元や、新宿よりも近い駅で
どこか素敵な喫茶店がないかネットで探したことがあるのです。
この喫茶店はそのときに見つけました。
そのページを見るに、なんと素敵そうなお店!
お店の名前の横などには、女の人の似顔絵があります。
アフリカの人のイメージにも見えますが
お店を作った方の一人がこんな方なのかも知れません。
きっと、アーティスティックに素敵な若い女の人が
がんばってやっているお店なのですよ。
だからほら、店内も素敵です!
と、いうコンセプトで写真を撮りましたが
実はもうだいぶ、おっさんくさい風景も見られました。
ちょうどチャームポイントになる程度に。
このお店のマスターさんと思われる方は
実はおじさまだったのです。
高校生の頃、自然科学部にこんな人がいたかも知れない‥
そんな回想をさせるおじさまです。
美人の若い女の人とは違う方向に緊張する。
でも少し見てると、恐い人じゃないみたいです。よかった。
コーヒーとか自家焙煎するお店なのです。
ザ・こだわりアリ系の人の恐さのある人かも知れないと
一瞬どきどきしましたです。
はい。
自意識過剰です!
きました。その自家焙煎のコーヒーです。
味音痴だから美味しいかどうかは分かりませんが
テキトーーに、ホイッという
形ばかりではない感じがしました。
飲んで‥
「あ、これおいしいね。」
「そうだ、この間のあの話」と
そうして会話を紡ぐのによさそうなコーヒーです。
あるいはコーヒーを飲むたびに眉をしかめることなく
もっとずっと自然に飲んで
読書中の本の世界に戻れるコーヒーです。
実は味があまり記憶に残ってないかも知れない‥
でもそれがいいです。
ケーキは素朴です。
テイクアウトでは無い味。
いつもこれはあるんでしょうか?
ちょっと好きです。
木の実の入ったアーモンドケーキと
メープル風味のクリームのタルト。
タルト生地がハードなので
一口分切り出す度に、フォークがお皿に強く当たって
「ゴッ」という音がしました。
そういうことで
向かいの人と微笑み合ったり
ひとり楽しくなるのもまた好かろうでしょう。
しかしあれですね‥
今日のBGMはいかにもクラシックなんですね。
スピーカーはキッチン向きに設置されています。
自分が聴きたいのか?!
それとも客席が直撃を受けないようにとの、配慮でしょうか。
いずれにしても
音楽をしっかり浴びながら過ごすのは、すてきです。
でもつい会話が止まって
人と居るのに「パーソナルな時間」を過ごしそうになったり
読むべき本が進まなかったりします。
名曲にはそんな曲がちらほらありますね。
この日かかった曲の一つも名曲で
「ああ、この曲」と意識が向きました。
確かこれは、ショパンの有名な曲。
あの有名な‥
葬送曲だな、これ。
BGMとしてどうかより
いい曲かどうかが選択の基準のようでした。
店名と、コーヒーと、おすすめ料理と、音楽と
パーツごとのコンセプトが少しバラバラみたいに思えますが
それで案外まとまりのいい空間でした。
マスターにBGMのことを訊ねたら
収録されているCDの名前をメモしてくれました。
音楽も人間も、とても好きな人に違いありません。