お店の前の商店街を歩いていたら
夏のものではない感じのする薄い雲が空にありました。
あそこまで行けば涼しいのでしょうか。
とうてい行かれませんが。
先日阿佐ヶ谷駅付近ですれ違った年輩の女の方は
ご友人に嘆くように言っていらした。
｢暑いわ‥暑すぎるのよ毎日。
もーイヤこんな生活！｣
｢生活｣って！そんな‥(笑)
と思ったけれど、確かにあまりに毎日毎夜ひどい暑さが続くのって
見通しの立たない生活苦の日々に似ているのかも知れません。
涼しくなる日が来るなんて信じられない。
そういえば芥川龍之介が死んでしまった年も
ひどく暑い年だったとどこかで読みました。
そんな猛暑のせいでしょうか。
濃くて重いメキシコ料理店では、客足の延びない日がよくありました。
でも今日は早い時間からのお客様が割といらして
全体としては「まだもてなし足りない」日ではありましたが
上空の雲みたいな「兆し」を感じる夜でした。
余裕のある時間もあったので、１回だけ私がワカモーレを作りました。
教わってから３日に１度は自宅で作っているワカモーレ。
レシピメモなど見ずにどんどん作れます
が、そうして家で作っていたのがアダになりました。
完成したのをヨシオカさんに味見してもらうと
「いいんじゃない。」
と言ってもらえたのですが‥
ヨシオカさんは自分が作る時は気合い入ってますが
他人が作るものに対しての採点はテキトーです。
あやしい。
(ФωФ)強いて言えば、何が多いとか足りないとか‥
と食い下がってみたらやっぱり、特定のスパイスがやや多い
そのスパイスの風味が私はとても好きです。
自宅でのワカモーレ作り用に買ったそれを
他の料理にも時々使ったりもしています。
「使いすぎると、その味に耐性ができて鈍くなるって言うよね‥」
と少し気にかかってはいたのです。
実際私のワカモーレは３日に１度作って食べるうち
少しずつ「俺仕様」のスパイス増強バージョンになっていたのでした。
少しスパイスをひかえていこうと思います。
午後１１時頃、一気にお客様が帰ってしまいました。
テーブルからせっせと食器をさらって来ていたら、ヨシオカさんに
「先週、賄い何だった？」
と訊かれました。
(*'ー')先週はトマトとゴーヤーと、鶏肉の炒めたのでした
「それ、やったんか‥」
作りたいんか(ФωФ)
東京出身ですが、京都で暮らしていた事のあるヨシオカさん。
たまに西の音が入ります。
それはそうと、別に二週連続同じものでもいいんですよ？
とは心の中で申し上げるにとどめ‥( ФωФ)
(*'ー')うふふ
とだけ私は答え(？)て、お片づけに集中していたのでありました。
で、今日のごはん。
山のような肉ですね
気合いでいただきます！
‥バレてるでしょうけれど冗談です。
これはブリトーやエンチラーダスに使う牛肉です。
タキートという、コーンのトルティーヤでお肉を包んで揚げたものにも
この牛肉を使います。
新鮮な、塊のお肉に下味をつけて調理して、細く裂いてあります。
ブリトーにはこれをみしみし詰めます。
ヨシオカさんが味見をしてたので
味の勉強するフリして私もちょっといただきます。
美味し( ФωФ)
ほんとのごはん。
エビ入り、醤油風味の炒飯とアサリのお味噌汁でした
「ナンプラーがあったらナシゴレン風になったんだけど」
と残念そうなヨシオカさんでしたが
普通のお醤油味もおいしかったです。
食後、お店のあれこれ、補充したり整えたりしていると
ヨシオカさんがサッカーの話をし始めました。
日本代表でお気に入りの選手がいるそうです。
でも名前だけ言われると私はピンときません。
もどかしそうなヨシオカさん。
「いるだろう。ボウズ頭の。」
(*'ー')ああ、あの若い‥
森本選手。
「あいつがまた可愛いんだわ。」
それから次の試合の布陣について少し語った後
さらに独り言のように言いました。
「ほんと可愛いんだ。ああ、可愛い。」
相当です。