心にガツンと来た「笑いと治癒力」のシーン 平和を願うパブロ・カザルス | 本松ゆかの 表現で元気に!

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ダンスとミュージカルの教室を主宰して23年。
延べ10万人の指導・学びから
「カラダ・メンタル・表現力」の三つの観点で
自分らしくイキイキ生きる秘訣をお伝えしています。

表現の楽しさを伝える教室を創って 

おかげさまで 20年

 

イマジネーションダンスワークス と
むなかたミュージカルメイツを主宰している

本松ゆか です。

健やかな心と体をつくるお手伝いと
表現の楽しさを伝えることに勝手に励んでいます。

 

4041日続けたブログ

https://blog.goo.ne.jp/yuka-happy-dance

より、2020年 5月25日、

引っ越してまいりました。

 

よろしくお願いします!

 

 

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わたしのブログへようこそおいでくださいました。

 

 

 

昨日はJBCH認定資格、課題図書のノーマン・カズンズ「笑いと治癒力」のことを熱く語りました。

 

 

 

 「笑いと治癒力」を熱く語る

 

 

 

 

もう一つ・・・心にガツンときた

 

パブロ・カザルス(チェリスト奏者 指揮者)

 

のことを取材したところを紹介させていただきたいと思います。

 

 

 

カズンズは「創造力と長寿」の章で

パブロ・カザルスと

アルバート・シュバイツァー取材しているのですが

 

 

 

わたしは最初、読んだ時に

恥ずかしながら

カザルスのことを知りませんでした。

 

 

 

でも、読んで、ものすごく好きになりました。

 

 チェリストのカザルスを描いているところが、

好きで好きでたまらず

勇気をいただけたので

 

今日はカザルスのところを紹介させていただきます。

 

 

 チェリスト パブロ・カザルス

画像はお借りしました

 

 

筆者ノーマン・カズンズの写真も

 

こちらもお借りしました

 

 

 

 

カズンズがカザルスを取材したのは

(以下、カズンズがカサルスと記しているので、カサルスと書きます)

 

カサルスが90歳になる2・3週間前のことでした。

 

 

カサルスは朝八時ごろ、美しいマルタ夫人の手伝いで着替えをすまします。

種々の疾患があり、自分で衣服を着るのは難しいから。

 

カズンズは居間でカサルスの入ってくるのを待っています。

 

 

 

そのシーンは本の文がとても美しいので

少し長いのですが、そのまま引用しますね。

 

 

 

「彼のおぼつかない歩きぶりと両腕の伸ばし方から見て、病気はたぶんリューマチ性関節炎だろうとわたしは察した。

 

肺気腫にもかかっていることは、その苦しそうな息遣いで明らかだった。

 

カサルスはマルタ夫人の腕にすがって今に入ってきた。

 

ひどく腰が曲がっていて、首を前につきだし、足を引きずって歩いた。両手はふくれ、指は曲がっていた。」

 

 

 

「するとわたしの思いもかけなかった奇跡がそこに起こった。

 

カサルスの曲がった指が少しずつ開いて、まるで植物の芽が日光のほうへ向かって伸びるように鍵盤へ伸びた。

 

彼の背もピンとまっすぐになり、息遣いもずっと楽になったように見えた。

 

指がピアノ鍵盤の上に落ち着いた。

 

すると深い情感がこもり、しかもみごとなコントロールのきいたバッハの『平均律クラヴィヤ曲』の最初の小節が流れてきた。

 

カサルスはピアノを弾きながらハミングで曲を口ずさみ、それから『バッハがわたしのここに呼びかける』と言って、片手で心臓の上をおさえた」

 

 

 

「と思うと、彼はいきなり、ブラームスのコンチェルトに入ったが、その指はもう素早く、力強くなり、目もくらむような速度で鍵盤の上を走った。

 

彼の全身はさながら音楽と溶け合ってしまったようだった。

 

こわばりちぢんでいた今までの姿はどこへやら、いかにもしなやかに優雅に変わっていた。」

 

 

 

「ブラームスの曲を弾き終えると、彼は一人で立ち上がったが、居間に入ってきたときにくらべて、姿勢もはるかにまっすぐで、身の丈も高くなっていた。

 

今度は少しも足を引きずったりしないで、朝飯の食卓へ歩いて行き、元気よく食べ、にぎやかに話し、食事がすむと、海岸へ散歩にでかけた」

 

 

 

一人で歩くこともできない足を引きずった、腰の曲がった老人が

ピアノの前に座るやいなや奇跡の音楽を奏でる

奇跡の様子が目に浮かんでくるようです。

 

 

 

その奇跡が毎日起きるのです!

 

 

 

創造力と生きる意欲、高遠な目的が、命を輝かすことができる

 

 

と、カズンズは述べます。

 

 

 

カズンズとチェリストカザルスは様々な意見交換をしあい(そのやりとりも深く胸に響きます)

 

ふたりは

 

「世界平和に関するもっとも重要な問題点は、個々の人間が無力感をもっていることだ

 

ということで、意見が一致します。

 

 

 

チェリスト カザルスはカズンズに言います。

 

 

「各人は、必ずしも、政治に飛びこまなくても、平和のために何かすることができます。

 

人はみな自分の内側に根本的な道理の観念を持っています。

 

その観念の告げることに耳を傾け、その通りに行動すれば、その人は世界が一番必要としていることを大きく果たしているのです。

 

それは、勇気がいります。

人が自分自身の善性に耳を傾け、それに従って行動するのには勇気が要ります。

 

われわれは自分自身になりきる気があるかどうか。これが大切な問題です」

 

 

 

誰もが自分の魂の声に耳をかたむけ、その通りに行動すれば、その人は世界が一番必要としていることを大きく果たしている・・・

 

 

わたしたちは、だいそれたことをしていなくても

自分の心の声に従って

真心こめて行動することが

世界が一番必要としていることを大きく果たしている・・・

 

 

 

何度読んでも 胸に響いて、ぐっとこみあげてくるものがあり、勇気が湧いてきて…

 

 

 

皆さんにお伝えしたくてたまらなくなりました。

 

 

 

 

皆さんにこの感動と…

そして、勇気を少しでもお伝えできるとうれしいです…

 

 

 

最後は・・・

平和を願うパブロ・カサルスが国連で演奏した時の短いスピーチで、ブログの幕を閉じたいと思います。

  

 

 

 

 最後までわたしのブログに触れてくださり、ありがとうございました。

 

 

 

皆さまへ

元気よとどけ!!