結婚をした2000年から田んぼを始めた。
最初の一年は、毎月奈良と三重の県境でやる赤目自然農塾に通った。

教えてくださるのは川口由一さん。川口さんのひょうひょうとした人柄が好きになった。
もともと農家で生まれた川口さんは、始めは周りから教えてもらったとおり農薬を使っていたが、体の調子を悪くしてしまい、漢方やらいろいろ学ばれて、自分流の自然農法をつくられた・・。耕さない、虫を敵としない、もちろん農薬・肥料さえも使わない。
詳しくはこちら(フリーペーパーのRICE PAPERさんが特集してました)→http://www.ricepaper88.com/backnumber/vol09/kawaguchi/


(自給自足って憧れるけど、うちは農家じゃないから、田んぼも畑も借りるしかない。そんなカンタンに借りれるもんか?それにトラクターやコンバイン揃えて、借金まみれになってまで百姓なんかしたくないよなあ・・・。)


そう思ってた時に、明美が川口さんのことを友だちから聞いてきた。それで赤目まで行って、お会いして、作業を見せてもらって、自信をもらったんだ。

あの頃年度初めには、全国から300人近くの人が通ってきてた。夏、秋になるにつれて百人くらい(?)に減っていったけど・・。とにかく、川口さんのやり方なら、俺にもできそう。そう思えた。

揃えたのは、ノコ鎌、剣スコップ、鍬(くわ)だけ。とりあえず、これだけあれば足りる。あとは田んぼの畦(あぜ)を刈るのに、翌年、草刈り機も買った。

おもしろいことに、「お米つくるぞ!」って決めたら、近所で田んぼを貸してくれる人に出会えたし、足踏み脱穀機や唐箕(とうみ)を譲ってくれる人も現れた。

   
    動画があったので、ちょっと拝借






アンテナ張ってたというか、そこらじゅうで、ぼくがしゃべりまくってたからね。ありがたいです。


もう周りの田んぼは、いっつか植え終わってるけど、うちは晩生(おくて)ということもあって、6月いっぱいに植えて、刈るのは10月末。赤米、黒米、かおり米、タイ米、みどり米、あと、原種に近いという栄光一号、豊里をそれぞれ少しずつやって、メインは「あいちのかおり米」。

手で植えて、手で刈る。たったの7畝(せ)〔200坪くらい〕だから、手作業でやっても楽しめる広さ。カエルやおたまじゃくし、どじょう、タニシ、ヤゴ、カメ、へび、毛虫、ミミズ、メダカ、他にも名前の知らない虫がいっぱいいる。

田んぼっていいね。

初めの頃は「オレがつくった米だ!」って自慢だったんだけど、すぐに「なんか違うな」って気づいた。結局、自然がないと、米も野菜も育たない。太陽と雨と気温と、なにより、稲や野菜そのものの育つ力。人間は、ほんのちょこっと手を貸す程度だった。

それでも、やっぱり愛着はわいてる。お米は主食だから、ご飯食べるたびに、うれしくなれる。


今年も疲れない程度に、ぼちぼちいこう!


     
       わくわくぴょこんのブログ-before

     【before】奥の方の黄色っぽいのは刈る前の雑草・その手前の緑のかたまりが苗床     


       わくわくぴょこんのブログ-苗とり

       苗床から苗をとって・・・


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   元気な苗は2本ずつ植えよう


       わくわくぴょこんのブログ-ふたり植える

       なかなかいい構図です!
                         
    
       わくわくぴょこんのブログ-草かぶせ

      苗を植えたら、刈った草をわきに置いておく(栄養に・・)


      わくわくぴょこんのブログ-after
                                      
     【after】今日はここまで!


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 夕焼けがきれいでした!