今日は、母の満中陰法要を行いました。

四十九日は1月4日なのですが、

その日は私の抗がん剤治療が入ったので

急遽、日を早めてもらったのです。

これまでなら、何でも母を優先していた

のですが、今となっては、私の治療を

優先してほしいという弟の希望です。

 

16時から始まりました。

 

 

読経の間、私は考えていました。

今日で、私の役目は終わったんだな、って。

私の闘病と、母の介護はほぼ同時期、

2年前から始まりました。

その頃から私は、

母と老猫を看取るのが自分の天命だと

勝手に思っていましたので、

自分のことよりも、母や老猫を優先させて

いました。

抗がん剤治療の副作用で、

浮腫や筋肉痛がひどい時の介護は

涙が出るほど痛かったですし、

味覚異常で料理を作るのは困難でしたが、

それでも、母の介護を嫌だと思ったことは

一度もありませんでした。

バタバタしてましたが、楽しい毎日でした。

それも、もう本当に終わりなんだなと思うと、

涙が溢れてきました。

母を失った悲しさ、というよりは、

楽しい日々が終わった寂しさだと思います。

やがて、弟が私につられて、

洟を啜り始めました。

何故か隣の部屋で、老猫が

うにゃあうにゃあと鳴き始めました。

お経を聴きながら、みんなで泣いていました。

 

 

今日で白木のお位牌はなくなって、

母はお仏壇の中に入ってしまったけれど、

大好きなお茶はいつも出してあげるし、

和菓子や果物も並べてあげる。

だから、欲しいものがあったら、

側に置いてる携帯電話で

連絡してきて。

 

 

あともう少し、

私に面倒を見させてほしい。