皆様にご報告があります。
今回の『ユーラシア大陸横断』の旅を中止し、
日本へ一時帰国することに決めました。
つきましては、
今回の旅を応援して下さった皆様にお詫び申し上げたいと思います。
この旅を中止する考えに至ったのは、
中国の隣国キルギスで起こった『政権崩壊』に伴う混乱からです。
ルート・近隣諸国のビザ取得の為にどうしてもキルギスを迂回することはできません。
実際に自分がキルギスへ入国するのは約1カ月半後にはなりますが、
暴動に伴い商店への襲撃などが起こった治安面が、
この混乱が表面上沈静化したとしても、
これまでと同じレベルに戻るかどうか疑問を感じました。
昨年には首都ビシュケクにて少なくとも、
日本人旅行者を狙った強盗傷害が少なくとも3件は発生していた模様です。
この旅を計画する前提として、
万が一何らかのトラブルに見舞われた場合でも、
『ほとんどの自転車旅行者は問題無く旅行しており、
自分は偶々運が悪かっただけ』
と開き直れると思ったからこそ計画しました。
しかし今回のような件が起こった後に何らかのトラブルに見舞われた際、
自分自身でも『運が悪かった』で片づけることに大きな違和感があります。
古臭い言葉ではありますが『自己責任』という言葉も頭をよぎります。
ヒマラヤ山脈での事件の時のようなケースとは違い、
予め自分の判断でリスクを回避すべきケースだと思いました。
入国時期・走行距離自体の短さを考えれば怖がり過ぎではあるのですが・・・。
もちろん、①飛行機で迂回する、②とりあえず中国を西まで行く、
という方法もありますが、
共に4年前に既に自転車で通過した経験のあるルートであり、
今回の最大にして唯一の目標だった『陸路横断』を果たせないのであれば、
4年前と同じことを繰り返すだけになり、
この旅にもはやモチベーションが掛からないのが事実です。
であれば、少しでも多く予算が残っているうちに、
別のテーマでの旅行にチャレンジしたいというのが今の正直な心境です。
以上、長々と失礼いたしました。
帰国後すぐに別の計画に取り掛かるつもりです。
今回の旅にご協力して下さいました皆様、
誠に勝手ではありますが重ね重ねお詫び申し上げたいと思います。