新幹線のぞみで京都駅に着いたのが9時57分。


そこからJRで大津まで移動しました。


10分ちょっとの乗車で滋賀県の県庁所在地に着きます。京都と滋賀、とても近いことにまずは驚きでした。


大津駅はさっぱりとしてお店も少なくて、静かな感じ。駅前からは琵琶湖ホテルまで5分ほど歩きました。


琵琶湖のほとりの「琵琶湖ホテル」は、巨大な客船のような雰囲気でした。


フロントで荷物を預け、京阪電車のびわ湖大津駅まで5分ほど歩きました。ホテルから駅までは、琵琶湖を眺められる気持ちの良い歩道を通っていけます。


そこから、瀬田の唐橋まで電車で。 

武田信玄が瀬田の唐橋のたもとに武田の旗を立てよ、と遺言したという瀬田の唐橋。京都の防衛上、重要な場所でした。そんな歴史に思いをはせながら、瀬田川沿いの道を石山寺まで歩きました。

「紫式部の泉」というモニュメントを見たり、京大ボート部のボートハウスの前を通ったり。

京大ボート部といえば、「琵琶湖周航の歌」が思い出されます。作詞者の小口太郎が京大ボート部員であった頃にできた歌です。「明日は今津か、長浜か…」「はかない恋に泣くとかや」

歌詞を思い出しながら歩き、しみじみと旅情に浸りました。


ランチは瀬田川の見渡せるレストランでしじみ御膳を。注文してから炊き上げるので20分くらい待ちました。

1人用の釜炊きしたしじみご飯には極小のしじみ。味は普通でした。それにしじみ汁と胡麻豆腐、湯葉と野菜の炊合せ、ゼリーがついて1650円でした。この頃の物価高からすると、納得のお値段でしょう。


さて、石山寺は、入山料、内陣の拝観、大河ドラマ館、紫式部展、すべて含まれるチケットを1600円で購入しました。天智天皇の石切場が残っていたり、古い縁のお寺でした、

本堂脇の小部屋が、紫式部の間として十二単姿の人形がそれらしく展示してありました。紫式部か使ったと伝わる古い硯も見ました。牛と鯉の彫り物がある硯で、薄墨と濃い墨と分けることができる物でした。あの濃密で長大で複雜な源氏物語がこの硯から誕生したのか、と感慨深く見ました。


大河ドラマ館での五節の舞姫の衣装の展示もよかったですが、紫式部や源氏物語の関連の展示が見ごたえありました。

3時ころ、石山寺をあとして三井寺へ。

京阪線の三井寺駅から琵琶湖疏水に沿って三井寺まで歩きました。


三井寺で印象に残ったのは、近江八景の三井の晩鐘、弁慶が比叡山に引き摺り上げたという弁慶の引き摺り鐘。京都の近くに比叡山、三井寺と力を持った寺院が控えているわけで、すごろく、鴨川の水、比叡山の僧兵が思いのままにはならないと嘆いたのは誰だったかな?後鳥羽上皇?などと思い出しながらの散策でした。


時間があれば、大津歴史博物館にも行きたかったのだけれど、もう5時近くだったので大津市役所前駅から京阪電車でびわ湖大津駅まで戻り、ホテルの部屋に入りました。


途中、歩道に大津絵を紹介する看板がたくさん有りました。独特のおかしみのある大津絵も博物館でゆっくり見たかったな。


夕食は、予約してあったドイツ料理のレストランヴュルツブルクへタクシーで。


ケルンのビール、フランケンの白ワイン、シュバイネハクセやツヴィーベルクーヘン、ライ麦パンと生ハム、ニュルンベルガーソーセージとドイツづくしでした。

大津市とヴュルツブルク市が姉妹都市、ということも初めて知りました。