看取り 最終回 | wakuwakubeadslandのブログ

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ビーズの色や素材を生かした作品づくりをマイペースで楽しんでいます。気の向くままに作業を進めて仕上がる作品たちをブログを通して鑑賞していただけたら幸いです。

父が施設入所した翌日

所用を済ませて

面会に行ったのは

お昼すぎ


居室に入るなり

変わり果てた姿に

驚き🫢


表情がただならぬ

呼吸が苦しそう


看護師さんに

尋ねると


昨日の夜中から

このような状態になってしまいました


え?何で知らせてくれなかったのか?

内心そう思う


看護師さんより

今晩または明朝までに

ご逝去されると思います


えーえー😱

嘘でしょ⁈

取り乱す私に

看護師さんが

「頑張りすぎないように」

親の介護をしている間

ケアマネさんや

サービス提供責任者さんなど

みなさんから

かけられた同じ言葉です


取り急ぎ

身内に危篤の連絡☎️


私は施設に泊まることにしました

側にいて看取りたいと思う


主人は

それはこわいと言う


駆けつけたのは

弟夫婦、主人、親戚


父をよく見ると

点滴がない


病院では点滴が欠かせなかったのに

どうして施設ではしてくれないのか?


すぐ看護師さんに問いただす


施設医師の判断でそうしました

ご希望なら点滴開始できます

ただこのような状態だと

点滴による水分は身体に吸収が難しく

身体がむくみ

点滴投与で苦しみながらのご逝去に

なってしまいます


そうなんだ

知らなかった


だんだん呼吸が弱くなり

ついに酸素マスク


酸素の投入の値を上げていく


もうかわいそうで

でも声掛けしました


お父さん

頑張っているね

ありがとう


すると父の目から

涙が流れ

看護師さんが拭いても

涙が止まらず


聴覚と感情は

最後まで残って


父を囲み

すっかり夜になっていました


集まってくれた身内に

帰宅してくださいと

ねぎらいの言葉をかけると


いえ

最後まで近くにいさせてください


固唾を飲んで

見守る中


息が止まった

と思う瞬間のあと

喉が動き出す


これを繰り返し


その度

一喜一憂


私は

布団をめくり

父の手を握りました

見慣れた手

様々な想い出が一気に

蘇る


そうこうしていましたが

とうとう

反応がほとんどなくなり 

ついに

心臓が止まりました


でも

頚動脈の動きが

なかなか止まらず


父は最後まで

『生きる』ことをあきらめなかったです


4人目にして

初めて親の看取りを経験


夜8時頃 旅立ちましたので

私の宿泊はなくなりました


施設には

1泊しかしなかった父


迷惑をかけないように

してくれたと思います


両親ともに

70代で

この世を去り


今の時代にしては

早すぎる他界です


4人の親を介護

それは大変なこともありましたが

もっとずっと一緒にいたかった


緊急連絡に備えて

常にウエストポーチ


これで3種類目↗︎


次のウエストポーチも用意してましたが

それは親の介護のために使うことはなく

なりました


無事

葬儀を終えて


今になってから

大きな喪失感


体調に気をつけながら

休みたいときには

自分を甘やかし

自然体で過ごしたい



長々と

最後まで

お付き合いいただき

ありがとうございます🙏