金高薫の世界の旅を、白黒テレビで、子供のころ見ていた私は、
まだ見ぬ海外をこの目で観たくて、いつか世界を旅したいと夢見ていた。
海外なんて、相当の金持ちしか行けない昭和30年代だった。(1ドル=360円時代)
大学4年生の時、休学して、ソ連、東欧、スイス、フランス、スペイン、カナダ、インドを一人旅した。
リュックを背負ってヒッピーみたいな貧乏旅。
今思えば、金高薫のような金持ちの旅とは縁遠い、ヒッチハイク的なヒッピー旅。
パンと水だけで過ごした日もあったが、それでも、楽しかった。
思いがけないハプニングで、死んでたかもしれない大変なことも、
いくつかあったが、旅先の人に助けられ、現在も生きている私。
私の青春時代、世界はまだ未知で、夢があった。
しかし、
いまは、SNS、GOOGLEMAP、YouTube, Ticktock、Instagramで、
パソコン画面上で海外での出来事や情報が簡単に手に入る。
スマホ画面上で世界旅ができる。
家でパソコン画面の前で旅動画を見ていると、人とのトラブルや、交通事故などの心配が無い。
好きのものを飲み食いして、快適な室内環境で、世界旅を楽しんでいる。
一方、
ニュースで、
国内で暴れるクルド人や、中国人、韓国人、ベトナム人などの犯罪や腹立たしい行為を見て、海外に旅をしようという気持ちはなえてしまっている。
どこにいっても腹立たしい輩がいる。それが世界なんだって。
海外に行っても、パラダイスは無い、ってことを確信するこの頃。
例え、南の美しい楽園の島に行っても、そこに中国の覇権、宗教、反日感情、反社組織、
政治、経済、軍事、安全保障、犯罪、マナー違反をする輩などの人間社会の面倒な現実があることに気づき、
すなおに「らくえんだー」なんて楽しめない私。
夢が無くなっちゃったなあ。