剣道の昇段審査で有効打突に繋がらない原因3項目(八段審査結果への全剣連の講評から抜粋) | ハリー・ヨシダの楽しい終活日記(ハリー爺ちゃん随想集)

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もういくつ寝るとあの世かな。
☆剣道 教士7段 、剣道コーチ
☆Harry's フォトスタジオ枚方 代表
☆催眠誘導心理カウンセラー
☆貿易アカデミー 講師
☆財務分析セミナー講師
☆元 関西外語専門学校 講師
☆元 JETRO認定貿易アドバイザー

剣道の昇段審査合格のポイントとして、全剣連の講評を参考にしましょう。

 

2024年5月 八段審査の講評:

 

 

審査で問われるものは、基本を踏まえた上での、当該段位相当の高度な技倆・錬度・理合・風格・品位等を総合的に見て合否を判断します。まず全体的に感じた事は、姿勢・構え・着装等は洗練され素晴らしいと思いました。

 

反面、理合に則った打突が少なく無駄打ちが散見されました。

 

短い制限時間内で自己の技倆を合理的に表現する事は至難の業だと思いますが、

日頃の修業の集大成を発揮する場所が審査であると思います。

 

審査で有効打突に繋がらない原因を3項目挙げます。

 

1.「打突の好機について」

 

 勝負の歩合を争う中にも、先を取って相手を崩して、打突の好機を創るが重要です。虚と実を見極め打突する。「当てる・打つ」の違いを再認識して頂きたい。

 

2.「溜めについて」

 攻防は遠間で行う気当たりの攻め合いも無く直ぐに一足一刀の間合に入るから、理合も溜めも無く、審査員の心に響く打ち切った打突にならない。相手と対峙し優劣を決めるには、「溜め」を創り位取り「気位」して水準の高い剣道を修錬する心構えが大切である。

 

3.「乗った姿勢について」
 
 懸中待・待中懸の教えの如く、足捌き体捌き等を駆使して、居着かずに打突出来る事が肝要だと思います。肚構えを創り腰で打つ基本を工夫されたら如何でしょうか。

 

 僭越ですが、ご参考になればと思い気付いた点を述べさせて頂きました。皆様の更なるご精進をご祈念申し上げ寸評といたします。

石塚 美文

 

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つまり、自分から攻めて、お相手を動かし、そこをカウンターで仕留める。 小手先のあてっこではなく、丹田に力が入り、捨てきって斬るという打突であろうと、私は解釈している。

あと、言うまでもなく、舞踏のような機能美も必要と私は考えている。

 

柔道の加納治五郎氏も、柔道の技を「舞踏」として表現すること追求した。

 

ヨシダ