いよいよ、お袋ともこの世での生活が終わりが近づいているようだ。 90歳を超えて一か月目だ。
2週間前の血液検査では、なんとか問題なかったのだが、
ほんの数日で、食も急激に細り、今日はいよいよ食べる気はあるが、食べれない。
ひとりで起きる元気もなくなってきた。
昨日、医者に血液検査してもらった結果を、今日、医者に聞いた。
医者:『急に、各数字が悪化していますね。急な何かが起きたのだが、それが何かは分かりませんね。
心不全による血中酸素減少、そのほか、各臓器の機能不全がつぎつぎに玉突きのように悪化のスパイラスに入っているようです。 緊急入院するレベルですが、、、どうされますか?』
私:「入院しても、結局、老化によるガタが来てることのですから、回復することはないし、
治療が長引けば寝たきりの状態が長くなるだけで、本人もそういう終末は願っていません。
痛みや苦痛が無いので、ホスピス的に、自宅で見守ります。
病院で息を引き取るのは本人もいやがっておりますので、痛みや辛さが無ければ、自宅で、、」と答えました。
医者は、「それでは、自宅でできる最良のケアとして、明日から毎日点滴をしましょう。抗生剤を打ちます。」とのこと。
ということで、明日から毎日、自宅で点滴を打つことになった。
訪問看護士が、あすから毎朝9時に自宅に来て点滴を打ち、その針を私が抜くという日々になる。
訪問医療してくださるお医者さんが、忙しいのに、26日の朝8時、29日の昼にも来てくださるとのこと。
先生も、ここから先、微妙な時期に入ることを知っておられるから、年末だが注視してくださっているのだと推察し、感謝の言葉を伝えました。
インシュリンを打ちながら、「よくぞ90年の年輪を重ね今日まで来れた、もう十分に生きたよ。思い残すことはないよ。」と、本人もつねづね言っています。
今日からトイレも自分ではいけなくなるほど弱っているのを見るのは、正直辛いものがある。
幸い、実の弟が近くに住んでいて、私と交代で面倒見れるから助かっている。
私一人だったら、やはり、心もとないことだろう。
話し合え、力を合わせることができる人がそばにいるというのは、ありがたいことです。
ニッケル水素電池が、急激に電力が落ちるような感じで、老衰って進むときいていましたが、いま、それを実感しています。
「最期は眠るように永眠することができたらいいのにね、」とお袋とさっき話して、「ほんま、そうなりたいわ」と母が応えました。
今日は、おふくろの部屋のそばで寝ることにします。
もしかしたら、お袋にとっては最期のメリー・クリスマスかもなあ。
いままでお袋にクリスマスに何か贈ったことがあったかなあ。
なかったような気がする。
65歳の老老介護
ハリー・ヨシダ
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