熟年離婚裁判の回想録:第八章 第5節:今の心境 | ハリー・ヨシダの楽しい終活日記(ハリー爺ちゃん随想集)

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もういくつ寝るとあの世かな。
☆剣道 教士7段 、剣道コーチ
☆Harry's フォトスタジオ枚方 代表
☆催眠誘導心理カウンセラー
☆貿易アカデミー 講師
☆財務分析セミナー講師
☆元 関西外語専門学校 講師
☆元 JETRO認定貿易アドバイザー

給料を全額、妻に送り続けた男性の末路

 

熟年離婚裁判の回想録:

第八章 第5節:今の心境

 

現在の心境は、

 

ひとことで言うと、心地良く、マイペースで、心穏やかな心境です。 

 

満足しています。




私の心は傷つき、多くを失ったが、私は誰も傷つけなかった。

相手さんたち(妻、義母)は、人を傷つけ、自分たちは望みどおりの家に住む幸せをてにいれました。人の犠牲の上に成り立った城郭です。

 

そういうのって、いつか滅びるんじゃありません? ろくな終り方はしないでしょうねえ。


私は、「結婚した妻が望むとおりのモノを与え、妻を幸せにした、愚直で働き者の夫」という結果になりましたね。

これって、自分を誇りにしていいんじゃないかな? 

 

最高にいい夫だったよね。 単身赴任で働きながら、全額を女房に送金する夫。 こんないい夫居る? 

 

自己犠牲で人を豊かにしてきたのですから。



妻と義母の二人は、現在、一戸建て2軒に住んで、物質的に豊かに生きています。

 

どこからか更におカネを引っ張ってきて、更に立派な家を建てて、俗人的満足を得て楽しそうに暮らしております。 

 

私のように利用されている人が、他にもいるってことです。 

 

 

そうやって人のカネを自分に引っ張る能力は、天才的な人達なんです。

 

 自分では仕事もない義母が、どうやって新しい一戸建ての家を手に入れられると思います? 

 

でもね、やれるんですよ、この人は。  化けもんです。(息子がそう呼んでおります。)

 

 

 

この二人組は、以前も、人をたらし込んで、うまく利用して、お金を吸い上げてました。

 

少しアルツハイマー傾向が見られる親戚の叔父さんが居ました。

とてもお人よしな人でした。

 

そのおじさんを、うまくたらしこんで、その人の退職金で、大分の山奥にある義母名義だった別荘を買わせて、そこに住まわせました。

義母はおカネを手にしますし、別荘も使えます。 

 

おじさんには、「自然の多い環境の別荘で暮らせるから、いい老後でしょう?」って言ってね。

 

これって、義母の別荘の住込み管理人として使われてるだけじゃないですか。

 

しかもね、その別荘地は、冬は雪深い山ですよ。

買い物も車で出かけねばならないところ。 道路はアイスバーンになります。 

そんなところに、ボケかけたおじさんが一人で住む。

 

かくして、その方は、退職金のほとんどを、この義母に吸い上げられて、

あとは、義母の言うがままにしないと生きて行けなくなりました。

 

義母は、別荘を売ったお金を自分のものにして、福岡市内で元妻と二人で優雅に暮らしたのです。

 

 

 

そして、雪が積もる冬のある日、

 

そのおじさんは、別荘のお風呂で ひとりで死にました。 お風呂に浮いていたのです。 ナンマイダブツ、、です。(合掌)

 

「あー、おれも退職金貰ったら、こいつらに取り上げられて、そのあとは、こうなるんだろうなあ」と、恐ろしくなりましたよ。

 

 

私は、そんな二人との関係を断てて、よかったです。  でしょう? どう思います? 

 

あのまま夫婦関係を続けてたら、どんな老後になっていたでしょうか。

 



②『盗人に、布団取られて、窓の月』(良寛)
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詩の意味:

赤貧生活の良寛さんが、庵で寝ていると、泥棒が入ってきて、良寛の布団をはぎ取ろうとした。 
すると、良寛は寝たふりをして寝返りを打ち、泥棒が布団を獲りやすいようにしてやった。


泥棒が居なくなった後、部屋にはもう何もない。もともと何もない庵だったから。

ふと窓を見ると、月がでている。
その月を眺めていると清々とした清らかな気持ちになる。


このようなぜいたくな景色は他にあるまい。 
この景色、新風景は誰も奪うことができない。


そんなすばらしい心境を楽しめる心の豊かさこそ、至極の幸せである。

布団を取っていった盗人は、その布団で幸せを得たのだろう。
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和解判決の日、にこやかに笑いながら裁判所を出て行った妻。
少しばかり財産を多めに手にしたことで、幸せに感じていたことであろう。


妻は幸せだったのだ。


つまり、言い換えるなら、

 

私は、私が出来ることを全てしてあげて、「結婚した妻を幸せにした愚直で働き者の夫」であったわけだ。

だれにも後ろ指を指されることはないだろう。

まっすぐに、正直流に愚直に働き、稼いだ全てを妻に捧げた男。 そして子どもたち家族には良い生活をさせた。

そんな自分を誇りに思っていいですよね?

 

そして、

この清々とした気持ちこそ、私の大切な財産。 (これこそが、「窓の月」である。)



自分の生き方を誇りに思いながら死ねることがありがたい。

 

恥じることが無いのだから。

多くの悔いがある人生だが、そう考えると、「我が人生に悔いなし」とも言えそうである。




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第6節:最後に、⇒ https://ameblo.jp/wakuwaku-seminar/entry-12621172694.html

 

給料を全額、妻に送り続けた男性の末路

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熟年離婚裁判の回想録:

あの日、あの時:(苦悩からの解放までの道のり)

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https://ameblo.jp/wakuwaku-seminar/entry-12620746371.html

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