墨田川リバーサイドを歩く。 2012年10月。 墨田川旅情写真シリーズ Photo by Harry Yoshida
Camera. SONY α-700. 撮影データ:マニュアルモード、中央重点測光。
墨田川リバーサイドにいた蝶々 (クリックすると写真が大きくなって、迫力出ます。)
目の前をひらひらと飛んできた蝶々が花に止まった。慌ててカメラのキャップを取り、ファインダーの測光計を見る。 斜め前方からの太陽の光で半逆光になっていた。蝶の羽が透き通って美しい。 マニュアルモードにしてあったので、すぐさま、中央重点測光、手の平の反射でプラス0.7として、適正露出にて撮影。 大急ぎで絞り値とシャッタースピードダイヤルを回す自分のプロの技はまだ健在だった。
慌ただしく出動していく消防艇。 火消し魂を感じる男らしい姿に、シャッターを押した。
息子は今 自衛隊の護衛艦に搭乗している。こういった光景の中で頑張っているのだろうなあ、と長崎の海上自衛隊護衛艦に居る息子を思う。
コスモポリタンな高層マンションとリバーサイドの前をちょっと粋な船が通るタイミングに出くわした。
どこかヨーロッパの景色にも見える。 測光値で、ちょっと0.3照度を下げて、欧州的雰囲気に撮ってみた。
広角レンズで見ると、左右の道が交差するこの場所が、
なんだか、人生の分岐点みたいに感じてしまった。
私も、今人生の分岐点に居る。
それと重なる不思議な感覚で、シャッターを押した。
行きつけの箱崎ターミナルの中の喫茶店。広いオープンカフェ的で、
ここで、撮った写真を見ながら、トーストとコーヒーを飲むのは、
写真家ライフとして、最高の贅沢だ。 お店の人ともすっかり顔なじみ。
カメラぶら下げて、ジーンズでやってくる私を一回で覚えてくれた。
朝の消防庁の船
浅草のシンボル、と近代的消防艇。 現代のお江戸だ。しかし、その中に、江戸時代からの江戸下町市民たちの心意気が、いまも息づく。それが日本橋界隈だ。
それが、隅田川の町の空気なんだ。