鉛筆デッサン 輪かくの消し方 | 大阪 泉州発!水彩画 工作を楽しむ方法

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泉佐野市で透明水彩画教室 児童美術教室開講。

 

今日はりんごの鉛筆デッサンです。

ごく初心者さん用です。

時間も短いです。

(二時間以下)

 

デッサンで、よく、

「輪かくを描かないで」といわれます。

正確にいうと、「輪かく線を描かないで」

ということです。

輪かくはいいけど、

線で描くとだめということ。

 

最初は描いていいのですが、

最終的には残さない、

という意味に思ってください。

 

なぜ輪かく線がダメなのか?

 

 

輪かく線には横幅の面積があります。

拡大するとこうです。

現実の世界にそんなものはありません。

ただの絵(主観重視の芸術作品)とはちがって、

物の見方を学ぶデッサンには無用です。

 

じゃあどうするの?

 

輪かくとは、

面と面の境目です。

だから、線で描かずに

面と面を突き合わせばいいのです。

 

鉛筆でそれを実現する

具体的な方法を、

ご紹介します。

 

たとえば鉛筆で丸を描いて、

それを塗りつぶします。

その時、丸い輪郭をはみ出して塗ってください。

 

塗りつぶしたら、

練消しゴムで、輪かく線を含むはみ出した部分を

消してください。

 

すると、1のように、

「輪かく線のない」丸ができます。

2は、「輪かく線のある」丸、です。

 

このりんごには、まだ上の方に輪かく線が残っていますね。

 

こういう時は、

線だけを消すのは難しいので、

多めに消して、

 

もう一度はみ出して塗ります。

 

そのはみ出した部分を、

ねり消しゴムで消します。

 

 

 

すると、輪かく線のない輪かくができて、

写実度がアップします↓。

 

もうひとつ、ご紹介します。

ゴムは使わない方法です。

この絵には輪かく線がありますね↓。

 

この輪かく線を消すには、

輪かく線と同じ濃さで、どちらかの面を

塗りつぶせばいいのです。

 

これは中側を塗った方法。

 

これは外側。

 

たとえば、丸い果物を描く時。

この輪かく線は描いている内に消えます。

どちらかに、

輪かく線以上に濃い部分があるからです。

 

↓こんなふうに。

 

ちなみにこの場合、

下の絵のA線あたりを境に、

トーンが反転します。

下の方は、影の方が濃いですが、

上に行くにつれ、果物の方が濃くなります。

 

りんごの下もそうなってますね。

球体の影はたいていこうなります。

 

 

一度でできなくても

気にしないでください。

何度もやりなおし、気になるところを

直していってください。

 

こんなふうに、

描いては消し、消しては描きをくりかえし、

無限に修正していくのがデッサンです。

 

だから、先生に、せっかく途中まで描いたものを、

さっと消されることはよくあります。

 

初めての時は、そんなことをされたら、

わたしってだめなんだって、

落ち込みますよね。

 

でも、それはプロでもよくある

当たり前のことなのです。

そういうものだということも、

わかって下さいね。

 

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