弔報：天使になった、愛するネネ。

今月で8歳を迎える私の大切な娘が、この世を去り、お空へ還りました。

烏骨鶏三姉妹『ピーたんズ』のリーダー、ネネちゃんです。

亡くなるほんの数日前まで、ネネちゃんは元気。写真の通り、私の膝の上で寛いでいました。

ご飯も妹たちと一緒によく食べて、大好物のミルワームを大喜びで頬張っていました。

春なので、お天気が良い日はお庭に出てお散歩をしたり、卵もよく産んでくれて、

平和で穏やかな暮らしぶりでした。

しかし先日、いつものようにご飯をあげると、食欲はあるようで何度も一旦口に含むのですが、

飲み込めずに、「やっぱいいや！飲み込めないコケ。」と首を横に振るようになりました。

一番食いしん坊のネネちゃんがそんな仕草をするのは初めてでしたので心配になりました。

しかし、コロナの緊急事態宣言により不要不急の外出を控えなければならないし、

人間の病院でさえ休院が多いのに、動物病院は開いているのだろうか。

さらに、一般的なペットである犬猫ならまだしも、鳥、その鳥の中でも別種類である

家禽のニワトリ・・・さらに珍しい『烏骨鶏』を診て回復させられる獣医さんなど、

この非常事態のタイミングで見つかるだろうか。

保温をして新鮮な水と食事を目の前に置き、ストレスになりそうなことを防いであげて、

明日には回復することを信じつつ、夜は心配で眠れないのでネットで情報収集をしました。

翌日、床にうずくまって目を閉じる時間が長くなり、歩くのもヨタヨタしておぼつかず、

すぐに床へ座り込んでしまうようになりました。やはり、食事も水も飲み込めません。

呼吸も荒くなったり浅くなったりします。

どうしよう！！このままじゃネネちゃんが弱っちゃう！

いてもたってもいられなくなって、少しでも鶏を見てくれそうな可能性のある

動物病院へ電話をかけまくりました。

全然繋がらない、誰も出ない・・・でも諦めずに何度も掛け続けました。

診療時間外だろうが、コロナだろうが、ニワトリは専門外だろうが、とにかく大事な娘を助けなきゃ！

「お願いします、緊急なんです。どうみても普通じゃないんです！」

世の中が大変な時期、今日の今日、急に治療してくださるなんて難しいでしょう。

それに、医療設備が整って経験のあるお医者様でなければ、掛かる意味がありません。

そんな時、奇跡のように鳥専門の最新鋭の病院がすぐに診てくださることになりました。

すぐにタクシーを呼び、ネネちゃんと一緒にすっ飛んで向かいました。

この時、写真の通り、ネネちゃんは頭をちゃんと上げられていて、

私が話しかける度に、私の目を見つめて反応してくれていました。

私は、絶対にネネちゃんは良くなると信じて疑いませんでした。

「先生が診てくれることになって良かったね！本当に助かるね！今日は病院だけど、

体調が回復したら一緒に楽しい所へお出かけしようね♪どこに行きたい？」

なんて話をし、優しく撫でながら向かいました。

つづく。