ヨウ 「わぁ~い♪この木の実、香ばしくってすっごくおいしいよぉ!」
「へへっ。このお宝、どうやって手に入れたと思う~?」
「実はね、ヨウのジャーマネさんが、お友達の青鷺『ネッシー』と一緒に
大好きな朝焼けを見ようと思って、お池でお話していた時のコトなの・・・。」
「もぅ節分だね!今日から春に向かうってことは、ネッシーもカモちゃんも、
もうすぐ寒い故郷へ帰っちゃうんだね。
寂しくなるけど、無事に長旅が成功するように祈っているよ☆って伝えたヤね、」
「鴨ちゃんが水面から陸地に上がって来て、こっちを向いて『ついておいで!』って言うの。」
「それで、みんな揃って一列に並んで歩きだしたの。」
「鴨ちゃん達と一緒に、朝のお散歩ができるなんて楽し~い♪」 動画↓
「朝日に照らされ、様々な野鳥のさえずる冬の森は、絵本に出てくる挿絵のように美しい。
自然が作りだすアートだね!鴨ちゃん、ステキな世界を教えてくれてありがとう♪」
「そう言いながら、ルンルンついていくと、鴨ちゃんが立ち止まって『ココだよ!』って下を向いた。
『とっておきの、ヒミツの場所を教えてあげる!娘さんにも持って帰ってやりな♪』って。」
「何のこと?と首をかしげながら、鴨ちゃんにつられて地面を見ると、
えっ!うわぁ~!ドングリがい~っぱい☆ そこには、一番食べ物が少なくなる
2月の真冬だというのに、たくさんの自然の木の実が落ちていて、
宝石のようにきらめいていたんラって~!」
「ええっ!信じられないっ☆ ラって、この広い広い森の中を、
ジャーマネさんは今までに何百回歩きまわっても、
真冬に木の実が落ちていユのなんて、一度も見たことがなかったんラよ?」
「だかヤ、ヨウもどんぐりを見ユこと自体が初めてニャのっ!
穀物には、生命力向上と魔除けの力があユかヤ、節分の日に食びユと
一年間、無病息災でいられユんラよね♪だかヤ、鴨ちゃんが福ドングリをくれたのかニャァ?」
「『ヨウちゃん、グルメだからドングリなんて食べるかなぁ?
触ることさえ嫌がると思う。』と言うジャーマネさんに、
鴨ちゃんは『おいしいよ!こうやって食べてごらん♪』と、お手本を披露。」
「鴨ちゃんから、たんまりプレゼントされて持ち帰って来た自然の宝石、
「ヨウが大喜びで齧っていユので、ジャーマネさんも食びてみたヤ、おいしくてビックリ!
全くエグミがなく、生で全然いけユ感じ。ドングリケーキを作りたくなっちゃったってサ♪」
まさか、警戒心が強く人が近寄るとすぐに飛び立ってしまう野生の鴨さんが、
一緒に散歩に連れて行ってくれて、素晴らしいお土産までプレゼントしてくれるなんて!
2020年の冬、不思議で幸せな奇跡体験をしました・・・。