田芋 
 
水田でできる、タロ芋の親戚という田芋。島で田芋を作ってきた最後の2軒の農家さんが今年一杯で作るのをやめてしまうそうです。 一軒はジャガイモに転向するとか。高齢化の波は島のソウルフードを洗い流してしまうようです。



茹でた状態で売られていたのを、ミネバアがまとめ買いしてきました。「珍しい(๑˃̵ᴗ˂̵)」と。


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それを炙って温めてご飯がわりに頂きました。 
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昨夜は、ミネバアの同級生が手料理を持って集まり美味しい楽しい夜でした。 
 
田芋を甘辛く煮からめてくれたお弁当屋のお母さんも、お集まりの皆さんも、ミネバアが買ってきた田芋を見るなり「売ってた??」とすごい食いつき。 
 
 ハワイのタロ芋の事も思い出す夜となりました。



これはお店で売っていた永良部田舎もちとパッケージに書かれ、5切れ入りのお菓子。原料は、黒糖、田芋、きな粉と書かれたお菓子。黒糖が効いた甘めのお味。
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茹でた物を甘辛く煮からめて。 とろりねっとりの食感は里芋というよりタロ芋な感じ(当社比 笑)  
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ミネバアも、92歳のお母さんも、昨夜集まったミネバアの同級生も「寂しくなる〜」と口々に言うソウルフード。
      
 
かつて2度ハワイに90日ずつ滞在した折、ハワイのタロ芋に触れる機会がありました。タロ芋は、一時作られなくなったけれど当時はポイというペースト状の加工品がスーパーに並ぶまでになりました。 
ヘルシーさと伝統食という事で注目されたり、サトウキビやパイナップルのプランテーションが作られて水源が減ったなど作付けが激減した歴史的な理由もあるそうです。害虫が蔓延して芋が全滅した農家さんが出るなど、生産量が減ったりなどもあるようですが、創世神話にも人間より先に生まれ、ハワイアンの祖先でもあるタロ芋は大切なもの、神聖なものとされています。ハワイ王朝最後の王を描いた映画「リリウオカラニ」でも、アメリカの統治者との晩餐会でポイが机の中央に並び、そのポイを伝統的に二本の指を使って食べる食べ方がハワイ王朝が滅亡してゆく過程の象徴的なシーンとして記憶に残っています。 数年前、若いタロ芋農家さんも友人がハワイ文化を学ぶワークショップで日本にお招きした際お会いしたことがありますが、ハワイではそんな頼もしい若者もいるのですね。

  

 
 
 
 
 

美味しい田芋
 
沖永良部島でも、誰か作る人現れますように。 






追記 
なんと島で珈琲の木を育ててやっと実がつくようになった所も、ご高齢でもう世話ができないと言っておられるとか… 


田芋は、お隣のご親戚が自家用に何かの容器で葉を食べるように栽培されているそうで、それならできるかも。。と呟いてますが、さてどうなるのでしょう。 


2月17日(土)は横浜Umiのいえでホピ物語朗読会Vol.4