秋めいてきた札幌。
今日は1日遅れの父の誕生祝いに、大好きなカプリカプリへ。
我が家から、バス1本で行けるありがたい立地。もう何年も街中のレストランで食事した事のない母も、このアクセスの良さでランチなら気軽に誘えます。
JRに押されてすっかり本数の少なくなったバス。30分ほど時間があります。
「テレビ塔上ってみるか!」と父。
だれも、いつ最後に上ったかの記憶がありません。なかなか行きませんよね、札幌市民。
料金720円もするの!?と昭和な2人。展望台行きエレベーターに並ぶと、「はい、ぽよよ〜ん♪♪」と写真を撮られるのも??。母は、初めて見るテレビ父さんグッズに釘付けです。
やっと展望台へ。
こんなに狭くてゴチャゴチャしてたかしら?な展望台。
販売物が多くて展望というよりお土産コーナー感が強い。この足元まで窓の「怖窓(こわそう)」笑
曇り空でしたが、遠くまで見渡せるお天気。
そうこうして、30分はあっという間。カプリカプリへ到着するとこの張り紙。
予約しておいて良かった♡
レストランなんて久しぶりな両親はちょっと緊張感漂わせています。
メニューを見ても知らないカタカナが並び、母は早々にギブアップ。代わりに私が母の好きそうなものを選び、父は「どれも1番上に書いてあるので良いわ、オレ。」
2人とも耳が遠く、お料理の説明が聞こえにくいのですが、両親にも分かりやすく言い換えて下さってサーブして下さいます。
それを更に私が少し大きめの声で通訳 w。
自家菜園のお野菜をふんだんに使った前菜盛り合わせは、写真撮り忘れました 笑。
自家菜園コーンの冷静スープは、クリーミーなムースのようで美味しかった。自家製ハムのトスカーナサンドも。
色んな味と香り、歯ごたえ、彩りが楽しいお皿。
スーパーのお惣菜が増えつつある2人に、北海道の美味しいものを、最高に美味しく食べてもらいたいなぁ、とカプリカプリに誘ったのですが、どうなのでしょうねぇ…味覚や好みが私とは違いそうなので…
パスタは、私は甘エビのクリームを。
濃厚で、思わず見えない尻尾をフリフリしちゃう程美味しくて、どうやら尻尾が見えたらしい母に笑われました。(手打ちパスタ。小麦は北海道のルルロッソという品種)
お肉が良い、と言った母にはこれ。(自家製ソーセージ、自家菜園のお豆ほか)
パスタ半分程で「お腹いっぱい」と言い出したので、残りは父へ。子牛のボロネーゼより父はこっちがお好みだったようでそれも良し。
お料理が出てくるまでの間、お話好きの父が色々話してくれました。
父が小学2年生が終戦。標茶にアメリカ軍の兵隊が20名程やってきたんだそうです。当時標茶は軍馬の供出地だったとかで、そこにやってきたとか。
「みんな紳士でなぁ。鬼畜米英って教えられていたから、大本営の言ってた事は嘘だったんだと幼心に思ったぞ。」
「日本軍が勝っていたら、あんなに紳士的じゃなかったんじゃないか(と思った。)」
とか、父方の先祖が屯田兵の入る土地を整える為に先に入植したとか、秋田の豪族の家の出で、鰊漁の番屋をやっていたけれど不漁で釜を返して(破産)昆布漁師になった等…
どうやら、秋田のどこかに本家があるらしくその地名までは記憶していました。今度行ってみたい。父はもう秋田まで行くバイタリティは無さそうなので、聞き取りしておかねば。なんていう思いがけないギフトの時間となりました。
メインは、アクアパッツァを。
母は鶏のロースト。
私が見繕ったデザートは、それぞれの好みにピッタリだってようです。
これは父。
これは母の。
私はこれ。濃厚なチョコレートケーキにラズベリーシャーベット。ふわふわ黄色いムースは何だったかしら?もう大満足♡
ご夫婦の写真撮りましょうね、と隣に座ってもらうと、いつものように母をおちょくる父。
食べ終わった時に母が「美味しかった」と独り言。
本当に美味しかったって事です。
ご夫婦の写真撮りましょうね、と隣に座ってもらうと、いつものように母をおちょくる父。
父80歳。
母、10月で85歳。
こうして元気に、一緒に美味しいものを食べに出かけられるだけで有難い事なんだと、しみじみ思いました。
高齢の両親向けに、様々ご配慮下さったカプリカプリの皆さまのお陰で本当に良いお祝いの日となりました。
秋の味覚のお知らせ。
牡蠣産地の仙鳳址(せんぽうし)は、父の親戚(昆布漁師)を訪ねる途中の土地だそうで、子供の頃列車の駅からかなりの距離を歩いた思い出を話してくれました。
美味しいもの大好きなみなさま、札幌に来たらぜひカプリカプリへ。
ランチは土日祝のお楽しみ♡