近所のShowcase Cinemasという映画館では、

メンバーになると毎週火曜日、上映中の

全ての映画を$5(¥712)で見られます。


このシアター、プレ・コロナ紀には

フード持ち込み全面禁止だったのですが、

ポスト・コロナでは乾き物()一つまでなら

お咎めなし👍になったと小耳に挟みました。


そんな訳で、今週の火曜日もビンビン・

クラッカー(海賊版ハッピーターン)

バッグにそっと忍ばせて、いそいそと

行って参りました、映画鑑賞🎥

今回はデイヴィッド・リーチ監督、

ブラッド・ピット主演、真田広之出演、

サンドラ・ブロック 声+カメオ出演の

「Bullet Train」セレクトしました。


この作品はトレイラーを見ていただくと

一目瞭然ですが、日本の新幹線をオマージュ

しています。

それもそのはず、原作は伊坂幸太郎さんの

『マリアビートル』という推理小説との

ことです。



世界で最も運が悪く、どんくさい殺し屋

(ブラピ)に襲い掛かる、東京発京都行き

超高速列車でのカオスな120分間を描いた

痛快アクション・コメディ・スリラー映画。


一言で表すなら、

「プロフェッショナルが大真面目に

作り上げたB級映画の金字塔!!!」

という印象でした。

プロットは至ってシンプル。

しかし次々と他の殺し屋たちが登場する度、

ブラピ扮する「レイディバグ」との過去の

接点がつまびらかになり、物語の層が

ミルフィーユのように1枚1枚厚くなって

行きます。


日本の描かれ方が、罪のないド直球・

ステレオタイプでオモロです😆

大河ドラマやら時代劇なんかでは、必ず

「時代考証」ってありますでしょう?

この映画制作にあたりましては、

「異文化考証」チームが確信犯的に、

リアル日本よりも米国人の目から見た

Japan像をぶっ込んだように感じました。

夫は事実からちょっと外れた描写に

逐一ツッコミを入れていましたが、


「ズレ・ブレもまたをかし!」


の心意気で見ると、そのインチキ臭さや

ドタバタ加減が吉本新喜劇を彷彿とさせて

ニヤニヤが止まりません。


エンドロールのバックグラウンドが

奥田民生さんの楽曲だったのは、山形生まれ・

ユニコーン育ちのわたしにはたまらなく

嬉しいオマケでした✌️

一番好きなアルバム: 服部


ただ……ひとつだけ残念だったことが!

それはブラピの「もの食らふ」シーンが

圧倒的に少なかったこと。

アクション映画のメインキャラが、

ゆったり飲食なんかするはずないと

わかっちゃいるのですが……😭


しかしながらわたしは、Oceanシリーズで

ブラピ演じるスーパーインテリジェントガイ、

「ラスティ・ライアン」と出会って以来、

あんなにセクシーに飲み食いできる人間は、

世の中広しといえども彼以外にいないと

思い定めて生きてきた女。


立っていても座っていても話しながらでも、

ブラピがその繊細な指先で食べ物・飲み物を

口元に運び、咀嚼し、飲み下す一連の動作は

妖術の如く蠱惑的で、が釘付けになります。

ねえ、コレが……フェティシズムってヤツ

ですか?!


今回もあの官能的なお姿を拝見できるかも、

期待で胸をうち震わせていた分、

新幹線名物・駅弁も食べない、

燻製ホタテ貝柱もねぶらない、缶ビールすら

飲まないブラピにガックリと肩を

落としたのでした笑い泣き

(わさびピーは何粒か召し上がってましたが、

あんなもん食ったうちに入るかい!)



こんなにも、「セクシーにもの食う人びと」に

心酔するわたしが、何を血迷って夫のような

人間を人生の伴侶に選んでしまったのか、

訳がわかりません。

昔の本ですが、今読んでもオモロ。


もう10年以上も前、学生時代のお話です。

ボストンはチャイナタウンにあった、

4時まで営業の日中韓()レストランで

サーバーのバイトをしていた頃。

家が同方向だったため、ミッドナイト・

シフトの日はいつも送ってくれていた

板前の夫(まだ付き合ってもおらず)

2人で、IHOPというパンケーキ屋さんに

夜勤明け朝ごはんを食べに行きました。


「パンケーキのイイ食べ方あるん

ですけど、ちょっと見てみます?」


まずパンケーキを真っ二つに割り、

スクランブルエッグとカリカリベーコンを

2枚の半月型パンケーキでサンドイッチして、

メイプルシロップを上から回しかけ、

適当なサイズにぶった切ってむしゃくれる

というゲトーな技をご披露したわたし👍


それを見た夫、目をキラキラさせながら、


「じゃあ次、オレのうまい食い方ね!!」


というが早いか自分のお皿からソーセージ・

リンクを1本つまみ上げると、両唇の間に

はさみ、ナバホ族のバタフライ・ダンス

みたいな音声を発しながらリズミカルに

出し入れし始めたではありませんか!

運悪くちょうどコーヒーを啜ったばかり

だったわたくし、盛大に噴射!!

こんなの初めて……


確かこの珍事の1週間後くらいから、自分を

マーライオンにした憎いあんちくしょうと

付き合い始めたのでした。

あたいはあくまでブラピのはんなり

エロティックな飲食スタイルを愛していた

のであって、断じて夫のヒワイ極まりない

ソーセージ・ジョークに心を動かされた訳では

なかったことを、己の名誉のためにここに

記しておきます。



いやはや………

グレイブヤードシフト明けの妙ちくりんな

テンションが未来の配偶者を探り当てる

こともあるなんて、現実は映画より奇なり!

結婚相手でも親友でもブロガーさんでも

ペットでも仕事でも趣味でも家でも車でも、

人が誰か/何かに出会う興味を持ち近づく

その対象が唯一無二の存在になるという

奇跡の脚本は、一体いつ、どこで、誰が

書いたものなのでしょうか?

そして自分はなぜそのプロットに沿って

生きているのか……


「Life is full of wonders.」

(人生は不思議に満ち満ちている。)

とは、よく言ったものです。

が!わたしはここにlaughters (お笑い

がっつり付け加えることにしよう{emoji:char3/048.png.ウインク}