『 グルメな話(写真ナシなので想像力を働かせて頂けますと幸い)…』 | 脇崎智史オフィシャルブログ「Tomと脇あぃあぃ♪」Powered by Ameba

『 グルメな話(写真ナシなので想像力を働かせて頂けますと幸い)…』

先日…

とあるイタリアンレストランで…

食事をした時の………………お話し。








そのレストランは…

いつも目の前を…

通り掛かってはいたけど…

なかなか入る機会がなかったが…

何と無く気になっていた…

……………………………レストラン。









表には…

『手打ち生パスタ…自家製ピッツァ』

こんな貼り紙がしてあり…

ずっとずっと…

………何と無く気になっていたんだ。









そのお店の前を通ったある日…

僕の心の片隅にある…

ちっぽけな勇気が……………疼いた。




疼いてしまった。





一人で……………………………入店。









小さな店内に客は………誰もいない。









クロックスと言うサンダルを…

足に引っ掛け…

頭には何故かハチマキを巻いたおっさんシェフが…

客席に座りながら…

読んでいた新聞越しに…

………………………………僕を見る。









その瞬間…

入ってはいけない場所に入ってしまった感覚に襲われた。









今考えれば…その時に…

何も言わず………退店すべきだった。









おっさんシェフと……対峙する、僕。










店の中には…おっさんシェフと僕の…

…………………………………二人だけ。










思わず聞いてしまった。

『やってますか?』










おっさんシェフは…

…………………『 大丈夫ですよ。』

と、敬語でそう言ったので…

流れに身を任せ…

思わず…

入り口に一番近いtableの…

奥の席に………………腰をおろした。




おろしてしまった。




持っていた荷物を横の椅子に置き…

周りを見渡しながら…

すかさずおっさんシェフに尋ねる。

『何時まで営業しているんですか?』









おっさんシェフは…………こう言う。

『いつも9時にはお店閉めてるよ。』









いきなりさっきまでとは違い…

タメ口になっていた。










9時と言うのは、21時の事で…

この時、既に時計の針は…

………………21時半を回っていた。







ヤバい………なんかわからないけど…

ヤバい。









その時…

店内に流れていたジャズィなmusicが…

なんと…このタイミングで……止まった。









嘘だろ?嘘だと言ってくれ。









沈黙が続く中オーダーしたのは…

『一番人気』と書いてある…

………………パスタ & ピッツァ set。










パスタだけ種類が選べたので…

そう言えば最近食べていなかった…

………………カルボナーラをchoice。









no musicなので…

……隅から隅までシーンとしている。









おっさんシェフの動きの音と…

僕の座っている椅子が…

体重移動するたびに…

『ギィーコギィーコ』と鳴る音だけが…

…………店内を支配する。










息苦しいッ。










イタリアンレストランで息苦しくなったのは…

…………………生まれて始めてだった。









setで頼んだホットコーヒーがまず僕の元に…

来た。










ホットコーヒーを啜りながら…

…………………………店内を見回す。









見回しながらおっさんシェフをチラッと見てみると…

向こうもこちらを見ていて…

…………………目が合ってしまった。










ま、まずい、気まずい。










この息苦しさから逃れたいが為に…

目の前にホットコーヒーがあるのにも関わらず…

生ビールを頼んだ。









『生beer、お願いします。』










反応がない。










聞こえなかったのかな?と、思い…

もう一度言おうとした次の瞬間…

おっさんシェフの手元で…

……………『………プシュッ………』










プシュッて何!?

プシュッて、まさか!?









まさかとは思っていたが…

おっさんシェフが持ってきた生beer…

どこからどう見ても…

……泡の決め細やかさが足りてない。










つまり…

ただただ…

缶beer(発泡酒ッ!?)をプシュッと開けて…

…………ジョッキに入れただけなのだ。









ショックが大きいが為に…

…………………………何も言えない。









ジョッキに入った缶beerを飲みながら…

携帯をいじくるしかなかった。










そして…

なんと…

このタイミングで…携帯の充電が切れた。









神様は……………意地悪だ。









おっさんシェフに…

携帯の充電が切れた事が…

悟られない様に…

何故だかわからないが…

真っ暗な液晶画面を…

……………………フリック、フリック、フリック。









兎に角………落ち着かない。










ジョッキに入った缶beerを飲みながら…

充電の切れた液晶画面の真っ暗になったスマホをいじくっている僕の元に…

おっさんシェフが運んで来たのは…

…………………………setのサラダ。









これがまた…寂しい。









皿に…

ちぎったレタスが…

……………数枚乗っかっているだけ。







これは…どうやって食べるのが正解なんだ!?




ドレッシングをかけるのか!?

最早、かかっているのか!?

イヤ,かかっていないな!!!




ドレッシングはtableの上にない。




僕は野菜juice…

イヤ,青汁を飲む時とほぼ同じ心意気で…

サラダと言う名の葉っぱ達を胃袋に放り込んだ。




ゥン,意外と心意気次第で…

………食べられないモノも食べられるのね。




………シャキ………シャキ………シャキ………




こんなに食音ってしちゃうものなのね。




なんて…御行儀の悪い食べ方なんだ…

だなんて自分を責めたりもし始めた処で…




本日の、メインディッシュ!!!




『カルボナーラ』。




…………………………………………ウホ。




これ、この流れで…

絶品の美味カルボナーラが出てきたら…

GAPと言いますか何と言いますか…

大どんでん返しとでも言いましょうか…

神様は僕を…
見捨てやしなかったとでも言いましょうか…

高低差ありすぎて…
鼻血ドーン出そうとでも言いましょうか…




そんな期待を遥かに上回る…










このカルボナーラがまた…



激しく不味いのだッ!!!

チクショウ!!!チクショウ!!!チクショウ!!!





僕の身体の…

半分以上は『優しさ』で出来ていて…

大抵の事は許せるし…

怒ったりしないんだけれど…

この日は……………………………危なかった。







客をバカにしているよ、この味は。







向上心が無さすぎる。

打っても響かないんだろーなー。

料理の事、さほど詳しくない僕にもわかる。

一生懸命じゃない、味。

悲しい気持ちになる味。

皆、必死に生きてんだよ!!!

こんな味じゃ、作る意味ないよ!!!

やめちまった方が良いよ!!!









しかも、自分、オーダーの時…

………………………大盛りにしちゃったしね。







こんなにも苛々しながら食べるパスタは…

初めてでした。









皆さん、いかがでしょうか?







こんな体験………した事ありますか?






皆さんなら…こんな怒りを………

どう………………緩和するのでしょう???






店をかえて…

デザートで………有終の美を飾る?






あんなにも穏やかな気持ちだったのに。。





こんな風に思われる様な人間にだけは…

絶対にならないぞ。

と、心に決めましたよ。






気を取り直して…



これ、食べる。








これを最後に…

本格的に……………自炊、始める\(^o^)/













脇崎智史